Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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日本地誌B 有馬 貴之
選択必修  2単位
【観光経営】 14-1-1130-3751-24A

1. 授業の内容(Course Description)

 日本にはさまざまな地域が存在します。それらの地域を理解するためには、それぞれの地域の特徴を捉えなければなりません。ただし、特徴を捉えるには、先に地域共通の側面や一般的な理論を理解しておかなければなりません。
 本講義では初めに観光客の面と地域の面から観光地を捉える方法や理論を学びます。そして、神奈川県西部の箱根エリアや東京都島嶼部の新島を事例に観光地の地誌学的理解を試みます。最後に、地域の地誌を観光資源とみなして振興を行っている各ジオパークについて、受講者自ら地誌学的に理解していきます。
 本講義で地域を地誌学的に理解する能力を身につければ、その視点を用いて自身の旅の楽しさを増加させたり、各地の観光振興に役立てたりすることができます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 本講義の到達目標は主に以下の3点です。
  ・観光地における特性をゲストとホストの両面から把握できる。
  ・箱根や新島、およびジオパークについて理解し、説明できる。
  ・地域を地誌学的にみるということが理解できる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 成績は以下の2つで評価します。
  ・テスト(40%)
  ・グループ作業への参加と発表(60%)

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキストは特に指定しません。
 参考文献
  ピアス・ダグラス 2001.『現代観光地理学』 明石書店.
  杉谷 隆ほか 2005.『風景のなかの自然地理』 古今書院.

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 本講義では、具体的な観光行動、観光地の自然や歴史を取り扱います。そのため、普段から旅行などをし、実際に外にでることをお勧めします。特に、時間があれば本講義で取り上げる神奈川県の箱根や東京都の新島に訪れてみてください。なお、観光地ではただ楽しむだけではなく、様々な疑問を自ら発見するように心掛けると良いでしょう。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 本講義の終盤では各グループ4名程度に別れて、グループでの作業と発表をしてもらいます。そのため、この作業を欠席したり、発表ができない受講者は成績がつけられませんので注意して下さい。
 本講義に加えて日本地誌Ⅰ・日本地誌Ⅱ・外国地誌Ⅰ・観光地理学Ⅰ・観光地理学Ⅱを受講すると、観光地の地理学的理解、地誌学的理解をより深められます。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 【ガイダンス】
【第2回】
 地域の捉え方1:観光行動の理論
【第3回】
 地域の捉え方2:観光空間における施設の工夫
【第4回】
 箱根の地誌1:箱根の特徴的な自然環境とは
【第5回】
 箱根の地誌2:箱根はどんな歴史を歩んできたか
【第6回】
 箱根の地誌3:観光地としてのメリットとデメリット 
【第7回】
 新島の地誌1:新島ってどんなところ
【第8回】
 新島の地誌2:新島における自然環境の特徴とは
【第9回】
 新島の地誌3:新島はどんな観光地といえるのか
【第10回】
 ジオパークとは何か 【グループ作業1】
【第11回】
 ジオパークにみられる地誌 【グループ作業2】
【第12回】
 ジオパークにみられる地誌 【グループ発表1】
【第13回】
 ジオパークにみられる地誌 【グループ発表2】
【第14回】
 ジオパークにみられる地誌 【グループ発表3】
【第15回】
 【テスト】
※ 講義の受講者数や進行状況によっては計画が変更される事があります。