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授業の内容(Course Description) |
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西洋法思想の歴史的流れを、思想家が展開した理論を中心に概観します。講義で扱う法思想は、当時の哲学・宗教・科学・文化の展開や政治・社会経済の動向などとも関連しています。そうした背景を意識しつつ、各法思想家の理論と基本的特徴をつかむことができるよう解説します。法思想史Ⅱでは近代から現代までの思想を中心に扱います。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①法思想の歴史的な流れを理解することができる。 ②現代の法と法思想との関連を把握することができる。 ③講義で得られた知見を、言語化して他者に説明することができる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末の論述式試験(80%)を中心に評価します。出席確認を兼ねた感想シートを配布し、内容に応じて加点(20%)をします。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:深田三徳・濱真一郎編著『よくわかる法哲学・法思想』ミネルヴァ書房、2007年 適宜レジュメを配布 参考文献:竹下賢・角田猛之・市原靖久・桜井徹編『はじめて学ぶ法哲学・法思想―古典で読み解く21のトピック』 その他参考文献については、随時お知らせします。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業の該当箇所の教科書とレジュメ内容などの予習・復習を行ってください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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内容の連続性から法思想史Ⅱと継続して受講することが望ましいです 講義中は、他人への迷惑行為および私語を禁じます。退室をお願いすることがあります。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】イントロダクション:授業の概要と進め方 法思想史Ⅰとの関係 【第2回】法実証主義の現代的展開 【第3回】法実証主義批判 【第4回】法と道徳(1)―ラートブルフの転向にみる法と道徳の問題 【第5回】法と道徳(1)―ハート・フラー論争 【第6回】自由とパターナリズム―J・S・ミル 【第7回】リベラリズムの正義論―ロールズの正義論 【第8回】リベラリズム批判―リバタリアンと共同体論 【第9回】寛容論―アイデンティティと社会集団の関係 【第10回】法化と合意―ハーバーマスを中心とした合意理論と社会の発展理論 【第11回】法治国家の意義―現代社会における法の意義 【第12回】法と正義の問題―法の妥当性をめぐる現代的展開 【第13回】司法的裁量権とその批判 【第14回】権利論の概要―権利の観念の発展と現代的展開 【第15回】国際社会における法の支配
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