Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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人間学基礎セミナー II 森  玲奈
【Ⅱ】  2単位
【Ⅱ 人の心と思想を学ぶ】 14-1-3082-4034-02

1. 授業の内容(Course Description)

・質的調査とは何かについて、および、調査技法の種類や概要を知る。
・インタビュー法や観察法を用いるとどのようなことができるか考える。
・データ取得計画・データ分析・調査報告までを体験し、大学卒業後の活動に役立つよう、実践的知識を身につける。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

質的調査法とは何かについて、体験しながら考え学習する機会にする。
・インタビュー法や観察法の具体的な実践を行う。
・「人」と接点を持ちながら自ら「動きつつ」調査するために必要な基礎的留意点、心構え、スキルになじめるような機会をつくる。
・質的データをどのように分析し報告することが可能か、実習で取得したデータを分析しながらその方法について理解を深める。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

個人課題50%、グループ課題50%(4回以上の欠席者は評価の対象としない)

調査法を実習や講義を通じて学ぶ中で

1)自ら問いを立てる力
2)調査計画を立てる力
3)調査を丁寧に実行する力
4)調査結果を分析し表現する力
の4点を特に評価します。

上記4つの評価項目に対し、
1)単独でできるか
2)グループで協働しながらできるか
という観点から、提出課題や授業参加の状況に対して評価を行います。

その他、調査過程における独創的な視点、それに対する独自の検討がある場合、実習等への積極的な参加・貢献が認められた場合、それを高く評価します。グループワーク参加は原則必須とします。参加できない場合はレポート執筆などの際に困難になる可能性があります。受講人数は最大20名とし、初講日出席者優先で受け容れます。初講日に希望者多数の場合は検討します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

・森玲奈「質的調査法」(清水康敬・中山実・向後千春 編著 『教育工学研究の方法』ミネルヴァ書房、第6章)
・伊藤哲司・田中共子・能智正博『動きながら識る、関わりながら考える:心理学における質的研究の実践』ナカニシヤ出版
・無藤隆・やまだようこ・南博文・麻生武・サトウタツヤ『質的心理学』新曜社

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

次回の授業のために課題が出ることがあります。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

予備知識を必要とするものではありませんが、皆さんの主体的な参与を期待しています。個人での課題の他に、ペアワークやグループワークを多く導入します。なお、受講生の興味関心により、授業で扱う内容及び順番を一部変更することがあります。これまでの学習経験を反映させながら、実践に役立つ調査法の学習を支援したいと考えています。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

受講生の興味関心により、授業で扱う内容及び順番を一部変更することがあります。

(1)ガイダンス(受講にあたっての説明・質的調査法とは何か)
(2)インタビュー法の概説と実習
(3)質的調査法を使った研究事例紹介1(データ取得を中心に)
(4)質的調査法を使った研究事例紹介2(データ分析を中心に)
(5)観察法を用いたグループワーク1(データ取得)
(6)観察法を用いたグループワーク2(データ分析)
(7)観察法を用いたグループワーク3(分析結果の報告作成)
(8)ゲストを招いての対話型プログラム:「カフェトーク」
(9)「カフェトーク」における対話に関するふりかえり
(10)学外調査実習のための準備1(グループ分け・調査課題の検討)
(11)学外調査実習のための準備2(調査方法の検討)
(12)学外調査実習
(13)学外調査実習の発表準備
(14)学外調査実習の発表会
(15)質的調査法の活用に向けてディスカッション