1. |
授業の内容(Course Description) |
|
・質的調査とは何かについて、および、調査技法の種類や概要を知る。 ・インタビュー法や観察法を用いるとどのようなことができるか考える。 ・データ取得計画・データ分析・調査報告までを体験し、大学卒業後の活動に役立つよう、実践的知識を身につける。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
質的調査法とは何かについて、体験しながら考え学習する機会にする。 ・インタビュー法や観察法の具体的な実践を行う。 ・「人」と接点を持ちながら自ら「動きつつ」調査するために必要な基礎的留意点、心構え、スキルになじめるような機会をつくる。 ・質的データをどのように分析し報告することが可能か、実習で取得したデータを分析しながらその方法について理解を深める。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
個人課題50%、グループ課題50%(4回以上の欠席者は評価の対象としない)
調査法を実習や講義を通じて学ぶ中で
1)自ら問いを立てる力 2)調査計画を立てる力 3)調査を丁寧に実行する力 4)調査結果を分析し表現する力 の4点を特に評価します。
上記4つの評価項目に対し、 1)単独でできるか 2)グループで協働しながらできるか という観点から、提出課題や授業参加の状況に対して評価を行います。
その他、調査過程における独創的な視点、それに対する独自の検討がある場合、実習等への積極的な参加・貢献が認められた場合、それを高く評価します。グループワーク参加は原則必須とします。参加できない場合はレポート執筆などの際に困難になる可能性があります。受講人数は最大20名とし、初講日出席者優先で受け容れます。初講日に希望者多数の場合は検討します。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
・森玲奈「質的調査法」(清水康敬・中山実・向後千春 編著 『教育工学研究の方法』ミネルヴァ書房、第6章) ・伊藤哲司・田中共子・能智正博『動きながら識る、関わりながら考える:心理学における質的研究の実践』ナカニシヤ出版 ・無藤隆・やまだようこ・南博文・麻生武・サトウタツヤ『質的心理学』新曜社
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
次回の授業のために課題が出ることがあります。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
予備知識を必要とするものではありませんが、皆さんの主体的な参与を期待しています。個人での課題の他に、ペアワークやグループワークを多く導入します。なお、受講生の興味関心により、授業で扱う内容及び順番を一部変更することがあります。これまでの学習経験を反映させながら、実践に役立つ調査法の学習を支援したいと考えています。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
受講生の興味関心により、授業で扱う内容及び順番を一部変更することがあります。
(1)ガイダンス(受講にあたっての説明・質的調査法とは何か) (2)インタビュー法の概説と実習 (3)質的調査法を使った研究事例紹介1(データ取得を中心に) (4)質的調査法を使った研究事例紹介2(データ分析を中心に) (5)観察法を用いたグループワーク1(データ取得) (6)観察法を用いたグループワーク2(データ分析) (7)観察法を用いたグループワーク3(分析結果の報告作成) (8)ゲストを招いての対話型プログラム:「カフェトーク」 (9)「カフェトーク」における対話に関するふりかえり (10)学外調査実習のための準備1(グループ分け・調査課題の検討) (11)学外調査実習のための準備2(調査方法の検討) (12)学外調査実習 (13)学外調査実習の発表準備 (14)学外調査実習の発表会 (15)質的調査法の活用に向けてディスカッション
|