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授業目標 |
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生物は環境から情報を取り入れ、それを脳で別の形の情報に変換し、運動系を通して外部に出力しながら生きています。外界からの刺激は感覚器官によって受容され、それが脳におくられることで初めて知覚されます。 この講義では、生物を理解する上で必要不可欠な物理学的知識、情報変換系や運動系について、物理学の観点から理解し考察できるようになることを目標とします。
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2. |
授業概要 |
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生き物の核心部分である情報変換系および運動系について、物理学の観点からやさしく解説します。講義や授業内で示された課題をこなすことで理解を深めていきます。生物と、音波、光波、熱、電磁気、重力などとの関わりについて学習します。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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これまでに学んだ物理の教科書・ノートを読み返しておくこと。 また講義の中で計算問題を課すので、基本的な関数(三角関数、指数関数、対数関数)を復習し、関数電卓に使い慣れておいて下さい。
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4. |
授業計画 |
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【第1回】 生物と物理 概説、情報伝達系の基礎 【第2回】 音と生物1 音の物理学 【第3回】 音と生物2 動物の音機構 【第4回】 音と生物3 超音波の利用、音による行動様式 【第5回】 光と生物1 光の物理学 【第6回】 光と生物2 動物の視覚 【第7回】 光と生物3 視覚情報の処理と認識 【第8回】 光と生物4 昆虫と紫外線、水棲生物の光利用、生物の発光機構 【第9回】 熱と生物1 熱の物理学、体温調整、恒温・変温動物 【第10回】 熱と生物2 温度感知機構と熱線の利用 【第11回】 電磁気と生物 電磁気の物理学と磁気感覚、生物と放射線 【第12回】 力と生物1 重力と生物 【第13回】 力と生物2 生物の加速度感知機構とその利用 【第14回】 生物物理学における種々の数値問題とその演習 【第15回】 定期試験と授業の総括
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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筆記式の定期試験の成績で評価します。 定期試験は出席率によらず受けられますが、出席率6割未満の学生には再試験を受ける資格を与えません。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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テキストは指定しません。必要に応じて授業時にプリントを配布します。
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7. |
その他 |
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関数電卓必携とします。 パワーポイントと板書を併用した授業となるので着席位置は各自の視力聴力に合わせて工夫すること。
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