Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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オペレーションズリサーチ(Operations Research) 小林 靖之
3年 後期 専門科目選択 2単位
【ヒューマン・後】 14-1-0514

1.
授業目標

この講義ではオペレーションズリサーチ(OR)における線形計画法や待ち行列理論等の基本的技法を理解して簡単な計算が実行できること、表計算ソフトウェアであるExcelで実際にORを利用できる能力を身に付けることを目標とします。

2.
授業概要

ORは様々な分野に適用可能な数学的手法です。当初 ORは軍事目的で研究が始まりましたが、現在では工場の生産・資材・物流管理等、日常に必要なプロセスを効率化する分析ツールとして活用されており、現代においてORを用いない大規模プロジェクトはありえません。しかしながらORで用いられる技法は多種多様であるため、本講義では基本的技法に絞り講義します。また、Excelを用いて簡単な演習を授業中に行ないます。

3.
準備学習(授業時間外の学習)

講義を説明したスライド等を随時LMSに掲示しますので、受講者は必ずLMSで復習して下さい。
ORで用いる技法は実際に使ってみないと理解できません。つまりただ講義を聴いただけでは身につかないということです。そのため、授業中に演習を行なう予定ですが、復習としてパソコンによる計算、電卓を用いた計算をLMSに掲載する資料を参照しながら自分自身で試みて下さい。そうすれば確実に身に付きます。

4.
授業計画

第 1 回オペレーションズリサーチの概要
第 2 回線形計画法とは
第 3 回Excelによる線形計画法の解法
第 4 回シンプレックス法(1) 基礎
第 5 回シンプレックス法(2) 手順
第 6 回二段階シンプレックス法
第 7 回線形計画法の双対問題
第 8 回中間試験・前半のまとめ
第 9 回ネットワーク問題の解法(1) 最短路問題・最大流問題
第10回ネットワーク問題の解法(2) 最小費用流問題
第11回待ち行列理論(1) 待ち行列とは、ポアソン分布・指数分布とは
第12回待ち行列理論(2) 待ち行列での確率モデル・M/M/1(1)モデル
第13回待ち行列理論(3) M/M/1(∞)モデル
第14回待ち行列理論(4) M/M/n(∞)モデル、応用例
第15回動的計画法
理解状況に応じて内容を変更する場合があります。

5.
成績評価の方法、基準

出席率3/2以上、課題レポートすべての提出の2条件を満たした場合に成績評価します。
上記2条件を満たさない場合、受験資格を認めません。
評価基準は、中間試験:期末試験:課題レポート=4:4:2 とします。
課題レポートでは表計算ソフトウェアの利用を含みますが、
中間・期末試験では表計算ソフトウェアの利用はありませんので、試験会場で筆算問題を解ける能力が求められます。

6.
使用テキスト及び使用教材

講義を説明したスライド等を随時LMSに掲示しますので、受講者は必ずLMSで復習して下さい。
参考書は授業中に紹介します。
定期試験で使用予定のため、関数電卓を準備して下さい。
授業中の演習は、CL教室で行ないます。

7.
その他

確率統計・線形代数・数値解析法といった数学素養の他、Excelの簡単な操作スキルをあらかじめもっていることが望ましいです。