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授業目標 |
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事実を客観的に説明し、意見を論理的に記述するなどの基本技能を身に付け、与えられた課題に沿って広く情報を収集・評価し、80分で1,200字の説明文・論説文が書けるようになることを目指します。
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2. |
授業概要 |
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毎時、授業プリントを使って若干の説明を聞いた後、時間の限り問題演習や課題執筆に個人作業で取り組みます。 1.第1回~第7回は、すべての文種に共通する書くことの基本技能(文体、漢字、表記、文法、段落・構成・小見出し、添削など)についてワークシートで問題演習を行い、高校までの学習事項を復習・整理します。 2.第8回~第14回は、理系の文章表現に関わる基本的な技能(事実を客観的に説明する方法、意見を論理的に記述する方法)を学び、与えられた課題に沿って広く情報を収集・評価し、80分で1,200字程度の説明文・論説文を作成します。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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「『文章表現法1』授業プリント集」を活用して、次の家庭学習に取り組んでください。 ・第1回~第7回は、宿題(復習課題)や「確認小テスト」があるので、ワークシートに沿って復習してください。 ・第8回~第14回は、各回に作成する課題作文の課題等をあらかじめ示しておくので、課題にかかわる資料検索や材料集めを中心に、予習してください。家庭学習で検索・収集した資料等の授業への持ち込みは可とします。
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4. |
授業計画 |
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【第1回】オリエンテーション ・担当者自己紹介、授業概要及び評価方法の説明 ・「自己紹介文を書く」(三段構成・600字以内) 【第2回】書くことの基礎① 問題演習「漢字・用語」 -漢字・用語の誤り、誤変換をなくす- 【第3回】書くことの基礎② 問題演習「文体・用語」 -文末表現の統一、話し言葉と書き言葉の区別、冗長な表現を削る- 【第4回】書くことの基礎③ 問題演習「文法」 -主述の照応、修飾語の位置、読点の打ち方、あいまい文の修正- 【第5回】書くことの基礎④ 問題演習「表記」 -漢字と仮名の使い分け、横書き文字の数字と符号、原稿用紙の使い方- 【第6回】書くことの基礎⑤ 問題演習「添削」 -ここをこう直せば、みんなの文章は良くなる- 【まとめの宿題】第1回の課題作文を自己添削し、次回に完成稿を再提出する。 【第7回】書くことの基礎⑥ 問題演習「段落・構成」 -形式段落と意味段落、話題と主題、小見出し作成- 【第8回】説明文作成①-小見出しを付けて書く- 「発電の種類および各発電の仕組みを説明する」 【第9回】説明文作成②-小見出しを付け、三段構成で書く- 選択問題 A「DNAとは何か、その研究の成果はどのように活かされているか、説明する」 選択問題 B「カーナビの機能と、それを支えている技術について、説明する」 【第10回】説明文作成③-小見出しを付け、三段構成で書く- 選択課題 A「クローン技術の現在と未来を説明する」 選択問題 B「高度情報社会の犯罪とその防止法を説明する 【第11回】論説文作成準備①-材料収集- 「原子力発電は必要・不必要」の両方の立場から、論拠となる材料を集めて、指定用紙に箇条書きにする。 【第12回】書くことの基礎⑦ 問題演習「事実と意見」 -事実と意見の区別、事実の書き方・意見の書き方- 【第13回】論説文作成① ・「原子力発電は必要・不必要」のどちらかの立場を選択して、論説文を書く。構成は頭括式とする。 ・宿題 論説文作成準備②-材料収集- 「科学は人類を救える・救えない」の両方の立場から、論拠となる材料を集めて、指定用紙に箇条書きにする。 【第14回】論説文作成② 「科学は人類を救える・救えない」のどちらかの立場を選択して書く。構成は頭括式とする。 【第15回】 ・夏休みの宿題(本の紹介文を書く)の説明と、指定図書一覧・課題用紙の配布。 ・前期総括「前期の授業を振り返って」を書く。
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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毎回の提出物(小テストやワークシート・課題作文)を採点・評価・評定して、次の時間の最初に返却します。 科目の評点は、毎時の提出物を点数化し、それを集計してつけます。定期試験は行いません。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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テキスト(「『文章表現法1』授業プリント集」)、及びサブテキスト(木下是雄著『レポートの組み立て方』ちくま学芸文庫)は、毎回持参してください。その他、問題用紙・原稿用紙等は、各時の開始時に配布します。モデル文の提示などでLMSを使います。
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7. |
その他 |
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(1)筆記用具は、鉛筆・シャープペンシルに限ります。 (2)漢字を調べること、授業課題に関するインターネット情報を検索・確認することに限って、授業中にスマートフォン等を使用することを許可します。(ただし、授業時間中に資料収集を始めるのでは、当然、執筆が間に合いません。事前の資料収集が不可欠です。)
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