Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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文章表現法1(Writing of Better Japanese 1) 田中 瑠美
1年 前期 基礎分野選択 2単位
【柔整・前】 14-1-0535

1.
授業目標

事実を客観的に説明し、意見を論理的に記述するなどの基本技能を身に付け、与えられた課題に沿って広く情報を収集・評価し、80分で1,200字の説明文・論説文が書けるようになることを目指します。

2.
授業概要

毎時、授業プリントを使って若干の説明を聞いた後、時間の限り問題演習や課題執筆に個人作業で取り組みます。
1.第1回~第7回は、すべての文種に共通する書くことの基本技能(文体、漢字、表記、文法、段落・構成・小見出し、添削など)についてワークシートで問題演習を行い、高校までの学習事項を復習・整理します。
2.第8回~第14回は、理系の文章表現に関わる基本的な技能(事実を客観的に説明する方法、意見を論理的に記述する方法)を学び、与えられた課題に沿って広く情報を収集・評価し、80分で1,200字程度の説明文・論説文を作成します。

3.
準備学習(授業時間外の学習)

「『文章表現法1』授業プリント集」を活用して、次の家庭学習に取り組んでください。
・第1回~第7回は、宿題(復習課題)や「確認小テスト」があるので、ワークシートに沿って復習してください。
・第8回~第14回は、各回に作成する課題作文の課題等をあらかじめ示しておくので、課題にかかわる資料検索や材料集めを中心に、予習してください。家庭学習で検索・収集した資料等の授業への持ち込みは可とします。

4.
授業計画

【第1回】オリエンテーション
・担当者自己紹介、授業概要及び評価方法の説明
・「自己紹介文を書く」(三段構成・600字以内)
【第2回】書くことの基礎① 問題演習「漢字・用語」
-漢字・用語の誤り、誤変換をなくす-
【第3回】書くことの基礎② 問題演習「文体・用語」
-文末表現の統一、話し言葉と書き言葉の区別、冗長な表現を削る-
【第4回】書くことの基礎③ 問題演習「文法」
-主述の照応、修飾語の位置、読点の打ち方、あいまい文の修正-
【第5回】書くことの基礎④ 問題演習「表記」
-漢字と仮名の使い分け、横書き文字の数字と符号、原稿用紙の使い方-
【第6回】書くことの基礎⑤ 問題演習「添削」
-ここをこう直せば、みんなの文章は良くなる-
  【まとめの宿題】第1回の課題作文を自己添削し、次回に完成稿を再提出する。
【第7回】書くことの基礎⑥ 問題演習「段落・構成」
-形式段落と意味段落、話題と主題、小見出し作成-
【第8回】説明文作成①-小見出しを付けて書く-
「発電の種類および各発電の仕組みを説明する」
【第9回】説明文作成②-小見出しを付け、三段構成で書く-
選択問題 A「DNAとは何か、その研究の成果はどのように活かされているか、説明する」
選択問題 B「カーナビの機能と、それを支えている技術について、説明する」
【第10回】説明文作成③-小見出しを付け、三段構成で書く-
選択課題 A「クローン技術の現在と未来を説明する」
選択問題 B「高度情報社会の犯罪とその防止法を説明する
【第11回】論説文作成準備①-材料収集-
「原子力発電は必要・不必要」の両方の立場から、論拠となる材料を集めて、指定用紙に箇条書きにする。
【第12回】書くことの基礎⑦ 問題演習「事実と意見」
-事実と意見の区別、事実の書き方・意見の書き方-
【第13回】論説文作成①
・「原子力発電は必要・不必要」のどちらかの立場を選択して、論説文を書く。構成は頭括式とする。
・宿題 論説文作成準備②-材料収集-
 「科学は人類を救える・救えない」の両方の立場から、論拠となる材料を集めて、指定用紙に箇条書きにする。
【第14回】論説文作成②
「科学は人類を救える・救えない」のどちらかの立場を選択して書く。構成は頭括式とする。
【第15回】
・夏休みの宿題(本の紹介文を書く)の説明と、指定図書一覧・課題用紙の配布。
・前期総括「前期の授業を振り返って」を書く。

5.
成績評価の方法、基準

毎回の提出物(小テストやワークシート・課題作文)を採点・評価・評定して、次の時間の最初に返却します。
科目の評点は、毎時の提出物を点数化し、それを集計してつけます。定期試験は行いません。

6.
使用テキスト及び使用教材

テキスト(「『文章表現法1』授業プリント集」)、及びサブテキスト(木下是雄著『レポートの組み立て方』ちくま学芸文庫)は、毎回持参してください。その他、問題用紙・原稿用紙等は、各時の開始時に配布します。モデル文の提示などでLMSを使います。

7.
その他

(1)筆記用具は、鉛筆・シャープペンシルに限ります。
(2)漢字を調べること、授業課題に関するインターネット情報を検索・確認することに限って、授業中にスマートフォン等を使用することを許可します。(ただし、授業時間中に資料収集を始めるのでは、当然、執筆が間に合いません。事前の資料収集が不可欠です。)