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授業目標 |
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教育経営とは、学校構成員が協働し、資源(人、物、金、情報、知識など)を開発・活用して、学校の目的を達成する営みです。この授業では、教育法規と学校制度の関係を理解し、教員として必要な知識と考え方を身に付けます。授業の目標として、『教職の探究』(学校図書)を購読し、学生の皆さんがテキストの『教育小六法』(学陽書房版)や『解説教育六法』(三省堂版)を使いこなせるようになること、及び自己の考えを文章で表現できることをあげたいと思います。教員採用試験を意識してのことですが、教員にならない人にとっても市民として生活してゆく上で役立つと思います。
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2. |
授業概要 |
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第1に、教育法規の体系を理解します。 第2に、教育法規が規定する学校組織のあり方について考察します。取り上げる主な教育法規は、教育基本法、学校教育法(法律)、同施行令(政令)、同施行規則(省令)、教育職員免許法、教育公務員特例法、文部科学省による施行通達などです。 第3に、学校単位の組織的、人的構成のあり方を学校経営 という視点で考察します。 授業の中で4人グループになってもらい、資料をグループ内で音読します。最初は慣れないでしょうが、こうすると資料が自分で読めるようになります。よろしくお願いします。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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『教育小六法』や『解説教育六法』を図書館や家で読むこと、できれば音読をすることを勧めます。新聞、テレビでとりあげられる教育問題を教育法規と結びつけて考えることを薦めます。
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4. |
授業計画 |
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【第 1 回】オリエンテーション ・「大学で学ぶ」とは? 本を読むとは何をすることか? ・授業の進め方、受け方、教育六法の引き方、読み方 ・評価の仕方 ・法とは何か?、法はなぜあるのか? 【第 2 回】 ・教育法規の体系を知る。 【第 3 回】 ・日本国憲法は教育についてどう規定しているか? ・教育基本法は教育についてどう規定しているか? 【第 4 回】 ・子どもの権利条約の哲学と構造 【第 5 回】 ・本を読む――「第 3章 学校教育と教員の役割」(岩城孝次・和田孝編著『教職の探究』所収) 【第 6 回】 ・本を読む――「第 8章 教師の教育活動(4)-学校づくり(学校の一員として-」(同上) 【第 7 回】 ・本を読む――「第 9章 教員の身分と服務-教育公務員として-」(同上) 【第 8 回】 ・本を読む――「第10章 教員の資質能力の向上と研修・研究」(同上) 【第 9 回】 ・本を読む――「第11章 教職へのアプローチ(1)-大学における教員養成-」(同上) 【第10回】 ・本を読む――「第12章 教職へのアプローチ(2)-教員免許状の取得-」(同上) 【第11回】 ・本を読む――「第13章 教職へのアプローチ(3)-教員採用に向けて-」(同上) 【第12回】 ・『教育小六法』『解説教育六法』での表記(1) 【第13回】 ・『教育小六法』『解説教育六法』での表記(2) 【第14回】 ・「いじめ」「体罰」「指導死」と教育法規 【第15回】定期試験、まとめ
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成績評価の方法、基準 |
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平常点(授業参加度合いとレポート等による)70% 期末試験 30%
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使用テキスト及び使用教材 |
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岩城孝次・和田 孝編著『教職の探究-学び続ける教師をめざして-』(学校図書)をテキストとします。 教育六法は、以下のいずれか一つを購入し、授業に必ず持参してください。 浦野東洋一ほか編集『教育小六法2014年度版』(学陽書房) 小川正人ほか編集『解説教育六法2014年度版』(三省堂)
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7. |
その他 |
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参考書等 坂田 仰ほか『増補版改訂図解図解・表解教育法規』(教育開発研究所) 汐見 稔幸ほか『よくわかる教育原理』(ミネルヴァ書房)
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