Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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国際交流論1(International Communication 1) 山室 建徳
2年 前期 基礎分野選択 2単位
【柔整・前】 14-1-0594

1.
授業目標

日本は、これまでさまざまな外国文明と交流しながら、現在の姿を形作ってきました。これからも、自らの良き伝統を守りながら国際交流をさらに深めていくことは、避けられない課題です。そのためにはどうすればよいかを、先人たちの多種多様な経験から学んでいくつもりです。

2.
授業概要

日本は、古代では中国、明治以降は欧米諸国を模範と仰いで国作りを進めてきました。他方で、江戸時代のように国を閉ざして独自の文明を発達させた時代や、戦時中のように欧米文明に反撥した時期も経験しています。
国際交流論1ではその中でも、中国から強い影響を受けながら、独自の文明を形作った江戸時代までについて、文化の変遷を中心にして講義を行います。後期に開講する2では、西欧近代文明が流入した明治期以降を中心課題とします。
できるだけ多くの音声画像記録を見てもらうつもりです。

3.
準備学習(授業時間外の学習)

新聞やテレビなどで取り上げられる日本に関する歴史的な問題に注意するようにして下さい。
さらに、特に関心を持った問題の背景を、インターネットや書籍・雑誌で探る習慣を身について下さい。
できる限り早めに教材を配りますので、事前にこれに目を通しておいて下さい。

4.
授業計画

【第1回】東アジア世界の中の日本
【第2回】意外に面白い日本神話
【第3回】神話から読み取れる日本文化の特徴
【第4回】漢字を駆使して形作られた日本語
【第5回】「日本」と「天皇」に託された意味
【第6回】「仏道」と呼ばれた日本仏教
【第7回】神々と仏が混ざり合った信仰
【第8回】敵討が当たり前であった時代
【第9回】宣教師たちが見た日本
【第10回】刀狩の目的は一揆防止ではなかった 
【第11回】参勤交代が日本というまとまりを作った
【第12回】江戸は稀に見る清潔な都市だった
【第13回】厳格ではなかった士農工商の区分
【第14回】家制度の効用
【第15回】おわりに

5.
成績評価の方法、基準

出席と講義への理解度を確認するため、講義内容への簡単なコメントを毎回書いてもらいます。最後にレポートを提出してもらいます。講義内容を十分に理解した上で、それに対する自分の意見を論理的に整理できていることが評価基準となります。毎回のコメントと最終レポートの両方を勘案して、成績をつけます。

6.
使用テキスト及び使用教材

必要に応じて、教室で印刷教材を配布します。

7.
その他