Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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画像診断学(Imaging Diagnostics) 阿部 弘之
3年 前期 専門基礎分野選択 2単位
【柔整・前】 14-1-0655

1.
授業目標

1.主要な画像診断法の基本原理および読影法について、“何が写って、何が写らないのか”を説明できる。
2.上記1に基づき、主要な骨・関節疾患の基本的画像の解釈が説明できる。
3.柔道整復師国家試験で出題されるレベルの画像問題に正答できる。

2.
授業概要

骨・関節の画像診断を中心に、画像診断の原理および具体的な読影方法について講義します。講義中には、典型的な画像をスライドで供覧します。扱う検査方法は、主に単純X線検査、X線CT検査、MRI検査とし、時間的制約から超音波検査については原理のみの解説にとどめます。超音波検査は、現在では接骨院において広く普及しており、柔道整復学関連の講義・実習で学ぶ機会があります。

3.
準備学習(授業時間外の学習)

(1) これまでに学習してきた解剖学の理解、および、整形外科や柔道整復学で扱う疾患についての理解が、本科目習得の前提になります。講義中にもできる限り関連する解剖学的基本事項、疾患についての基本事項について整理するようにしますが、授業の時間・回数には制限があり、あまり詳しく述べることは困難です。毎回、関連する事項を、自分で事前に見直しておくようにして下さい。
(2) 復習にあたっては、関連する領域(整形外科学、柔道整復学など)の関連部分のノートに、この講義で学んだ内容を付け加えていくようにすると、知識のまとめになります。

4.
授業計画

【第 1 回】概論
【第 2 回】肩関節読影1
【第 3 回】肩関節読影2
【第 4 回】肘関節読影1
【第 5 回】肘関節読影2
【第 6 回】手関節読影1
【第 7 回】手関節読影2
【第 8 回】脊椎読影1
【第 9 回】脊椎読影2
【第10回】股関節読影1
【第11回】股関節読影2
【第12回】膝関節読影
【第13回】足関節読影
【第14回】足部読影
【第15回】まとめ

5.
成績評価の方法、基準

レポートの結果により評価します。

6.
使用テキスト及び使用教材

(1) 全国柔道整復学校協会監修、松下隆・福林徹・田渕健一編“整形外科学(改訂第3版)”(南江堂)
(2) 解剖学で使用した教科書も、折に触れ使用します。
(3) 講義資料を配布します。
(4) LMSを適宜利用して、情報の伝達・共有を図ります。

7.
その他

解剖学的基本事項および各検査法の基本原理に立ち返ることを常に意識しながら、読影の基本論理を身に付けて下さい。同じ“白く写っているもの”でも、単純X線検査やX線CT検査による画像と、MRI検査による画像では、全く違った構造が写っているのですが、自己流で画像を読影すると、時としてとんでもない勘違いをしてしまうこともあり得ます。基本原理をきちんと理解することで、論理的に画像所見が読めるようになります。