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授業目標 |
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科学技術の最新の知識やそれらの応用について、最先端で活躍する研究開発者の話を聴くことにより、科学技術に対する興味を高めるとともに、各自がこれから大学で重点的に学んでいく分野を決めるためのきっかけを掴むことを目標とします。
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2. |
授業概要 |
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各教員が、情報システム領域、電子システム領域を中心としたそれぞれの専門分野における最新の知識と技術について、基本原理から具体的な応用まで、講演会形式で平易に紹介します。 各自が今後選択する授業科目を決める参考になるように、先端科学技術と授業科目との関連についても説明します。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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各授業でのテーマに関する新聞記事、テレビ報道等を見つけるよう努力して下さい。 興味を持ったテーマについては、関連図書等を読み知識を深めて下さい。
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4. |
授業計画 |
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第 1 回:生体医工学・福祉工学の挑戦;医療や福祉のために用いられる工学について、その歴史と最先端技術、解決すべき課題について紹介(小川) 第 2 回:ロボットビジョン;ロボットの視覚であるロボットビジョンの現状と課題(荒井) 第 3 回:地球環境最前線と省エネ;人間を幸せに導くはずの科学技術で、地球は報道されている以上に激変した。さらに、問題のCO2以外にも温暖化の原因は存在する!?(飽本) 第 4 回:ヘルスモニタリング;大規模な機械・プラントや人体等の異常検出・診断技術について、基本原理とともに最新動向・将来展望を解説(小林) 第 5 回:ナノテクノロジーで光を操る;光・量子ナノ構造の基本原理とともに、具体例としてフォトニック結晶および量子井戸を用いた超高速光空間変調器をそれぞれ紹介(近藤) 第 6 回:移動体通信の過去、現在、未来;既に1億台を超えた携帯電話などの移動体端末加入数。その開発の歴史、使用されている最先端の技術、これからの開発動向、面白い利用法などについて紹介(熊澤) 第 7 回:3次元コンピュータグラフィックスのしくみ;3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)がどのように作られるか、モデリング、レンダリングの実際の手法について概観(佐々木) 第 8 回:等身大ヒューマノイドの研究;人の声に応じて動いたり、会話したりする、等身大ヒューマノイドに関して解説(関根) 第 9 回:学習環境の変化;技術や知識を実際に生かすためにはどのように学ぶかといった視点から、新しい学習観に基づいた学習活動、情報通信技術(ICT)を用いた支援システムを紹介(高井) 第10回:コンピュータシステムの高性能化;コンピュータシステムに求められる性能には、どのようなものがあり、どのようにしてその性能を高めているのか紹介(古川) 第11回:視覚復号型暗号とその応用;現在利用されている暗号系の現状について簡単に述べた後に、復号に際して計算機を必要とせず、人間が目で見るだけで復号可能な視覚暗号の原理と応用例を紹介(盛) 第12回:電子工学の現状と展望;LSIの設計開発において今直面している課題や問題点などを概観し、今後の展望について概説(森藤) 第13回:知的情報処理;知的システムや知能ロボットを概観して古典的な人工知能の限界を理解し、最新の研究や今後の展望について解説(山根) 第14回:社会を支える情報システム;現代社会で至る所に存在する情報システムの具体例を紹介するとともに、情報システムはどのように開発するのか、ユーザとしてどう関わればよいか(渡辺博芳) 第15回:材料開発における計算科学の利用;金属材料の研究開発の最先端において、計算科学がどのように利用されているかについて、その方法論から具体例までを紹介(渡辺隆治)
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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担当者ごとに試験、または、レポートが課されます。各回に均等に割り振られた評価点の合計を成績とします。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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テキストは使用しません。
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7. |
その他 |
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技術講演会を聴く態度と技能を身に付けるよう努力して下さい。 授業計画で予定された順序を掲示による予告なく変更する場合があります。
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