Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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世界の情勢(ラテンアメリカ) I 加賀美 充洋
【Ⅳ】  2単位
【Ⅳ 社会と経済のしくみを学ぶ】 14-1-1110-1966-03

1. 授業の内容(Course Description)

 <天然資源依存型発展>
 ラテンアメリカの経済発展を総合的に捉え、そこから出てきた開発理論、実際の発展の歩み、問題点、他の地域との違い等を勉強する。豊富な天然資源を有する国が必ずしも経済発展において持続的成長を得るとは限らない理由を東アジアの発展と比較しながら考察する。ラテンアメリカ好きの皆さんを歓迎する。Bienvenido (a) !

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 春期においてラテンアメリカ経済の発展を理論的かつ実際的に把握して、秋期においては、それをベースに個別の国を取り上げてその発展を振り返る。そして東アジアとの発展の差は何かを考える。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席状況30%、授業中の積極性10%、中間・期末テスト(必須条件)60%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 授業中にプリントを配布。
 参考文献:堀坂浩太郎・細野昭雄・古田島秀輔『ラテンアメリカ多国籍企業論 変革と脱民族化の試練』、日本評論社、2002年
 参考文献:加賀美充洋『開発・援助とラテンアメリカ』細野昭雄・畑惠子編 『ラテンアメリカの国際関係』(ラテンアメリカ・シリーズNo.3)、新評論、1993年

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 新聞に目を毎日通し、ラテンアメリカ関連のニュースに絶えず気をつけること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 発展途上国、とくにラテンアメリカに興味を持つ若者や開発理論に関心のある諸君を歓迎する。授業中の真摯な参加意欲(質問、意見表明等)を評価する。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ラテンアメリカとは?
【第2回】
 植民地時代からの遺産
【第3回】
 豊富な天然資源(一次産品の呪い)
【第4回】
 理論紹介1 プレビッシュの構造理論
【第5回】
 慢性的交易条件の悪化
【第6回】
 輸入代替政策
【第7回】
 理論紹介2 フランクの従属論
【第8回】
 中間小テスト
【第9回】
 ワシントン・コンセンサス
【第10回】
 東アジアの開発経験1
【第11回】
 東アジアの開発経験2
【第12回】
 実際に起きたこと1 80年代の債務危機
【第13回】
 実際に起きたこと2 90年代の自由化の波
【第14回】
 実際に起きたこと3 00-10年の再生
【第15回】
 まとめとテスト