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授業の内容(Course Description) |
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入門ミクロ経済学は経済学の入り口ですが、社会科学の中でも最も理論的で学術的な学問です。学問である以上、最低限理解しておくべき事項があります。しかし一般に入門テキストとして使用されている書物の多くは、何が本当に重要なのかよく判りません。また「数式を用いず分かり易く説明する」と謳っている割りには却って分かり難いイラストや回りくどい解説で、分量が増え高価になっているものも多いのが実情です。私の経験では、入門編で覚えるべき理論は実社会のニーズにあると思います。すなわち、公務員や入社試験あるいは各種資格試験などで頻繁に問われる事項こそ重要ポイントだと割り切って考えるべきでしょう。本講義では、それらの重要なポイントに的を絞って、具体的な数字と図で例解したいと思います。いったんこれらをモノにしてしまえば中級以降の理論や応用科目にも抵抗なく進むことが出来るでしょう。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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最低限覚える事項は少ない方がベターです。最小限の努力で最大の効果をあげる効率性こそが経済学のエッセンスです。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席率など平常点50%、授業時間内試験50%を予定しています。期中、レポートの提出を求めることもあります。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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1.に記載した理由からテキストは使用しません。参考書として『速攻!まるごと経済学』(資格試験研究会編・実務教育出版 税別1,300円)を推薦します。マクロも含んでいますがコンパクトながら例題も多く内容は充実しています。入門編のみならずずっと役に立つ秀作です。 2.原則として講義時にレジュメを配布し、講義後にはLMSのコンテンツにアップします。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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LMSなど電子掲示板にアップする資料を事前事後に目を通しておくことが望ましい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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関数から偏微分までは例解に必要ですが、数学については講義の中で丁寧に説明します。知識がなくとも問題ありません。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 前期Ⅰの復習 【第2回】 市場の均衡Ⅰ 【第3回】 市場の均衡Ⅱ 【第4回】 余剰分析Ⅰ 【第5回】 余剰分析Ⅰ続き 【第6回】 余剰分析Ⅱ 【第7回】 余剰分析Ⅱ続き 【第8回】 厚生経済学Ⅰ 【第9回】 厚生経済学Ⅱ 【第10回】 外部効果Ⅰ 【第11回】 外部効果Ⅱ 【第12回】 市場の失敗Ⅰ 【第13回】 市場の失敗Ⅱ 【第14回】 ミクロ貿易論 【第15回】 予備・総括・試験
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