Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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教育実践課題研究 II 田村 順一
必修  2単位
【教職大学院】 14-1-1331-1955-02

1. 授業の内容(Course Description)

 <A、B類学生共通>
 「教育実践課題研究Ⅱ」は、自己の設定した実践的研究課題を究明するために、原則としてA類学生は最終年次、B類学生は1年次に位置付けている。A類学生の実習の場は、原則として実習校となる。ただし、特にB類学生においては、課題如何によって異校種、教育センター等の関係機関において実習することも可能である。研究計画書を作成するための事前指導、実習校・実習機関の実習担当者及び大学教員による継続的指導、大学教員による巡回指導を受けて、理論と実践の往還を図る実践的研究活動が行われる。
 実践的研究課題に対して自ら企画・立案した解決策に基づいて実践に取り組み、その成果を実証的、論理的に分析し、総合的に考察した上で報告書としてまとめる。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 自己の研究課題を、実践を通して具体的に究明し、教職の専門家としての実践力と実践的研究能力を育成する。
 <A類学生>
  ・自己の設定した実践的研究課題を、実習校などにおける実践を通して具体的に究明し、その成果を論理的・分析的に評価し、次の実践に結びつけて創造的に展開できる柔軟な課題解決力、教職の専門家としての実践力(対応力)及び実践的研究能力を身につける。
 <B類学生>
  ・具体的な事実(エビデンス)に基づいて理論と実践の往還を図ってコーディネートする能力、幅広い視野から学校教育課題を究明し、協働による実践を通じて課題解決を図る先導的な課題解決力、更に、専門的・実践的な知識と技能を有し学校や教員に対して的確にアドバイスできる指導助言力、そしてその基盤となる実践的研究能力及び実践力(対応力)などを身につける。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 実習校等における年間を通じた取り組み、課題研究担当教員との協同研究の様子、実習校等からの評価、実習記録、実習報告書、課題研究報告書、課題研究発表会での成果等を参考として、総合的に評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:特定のテキストは使用しない。
 参 考 書:適宜紹介する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 「教育実践課題研究Ⅰ」に引き続き、参考となる基礎研究、先行研究等に関する授業実践や教育論文、書籍や報告書等を読み、究明、課題解決の示唆を得るよう努めること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 「教育実践課題研究Ⅰ」の成果を踏まえ、計画的、継続的に実習を積み重ね、適宜、理論と実践の往還を図りつつ分析・考察し、その成果を文章化すること。また、課題研究報告書がまとまった段階で指導を受け、再検討した上で提出できるよう、見通しを持った取り組みに努めること。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

 1 実習期間
  ・5~12月(原則として、B類学生は1年次に、A類学生は最終年次に実施)
 2 主な実習内容
  ・自己の設定した課題等について実践的に究明し、報告書を作成
  ・教育現場の実情を踏まえた調査研究とその分析
  ・自己の設定した実践的課題に基づく実習と研究
  ・広い視野から設定した場合の課題(例)
   中学校・高等学校・特別支援学校等における教育活動の観察や実際
   幼稚園、小中一貫校、中高一貫校の教育活動の特色や成果・課題の把握
   教育委員会制度・地方自治に関する理解及び指導行政にかかる実務
  など
 3 実習の方法
  ・実習は、原則として実習校で行う。ただし、設定した課題によっては、異校種の一貫校や特別支援学校、教育センター、教育委員会等で実施する。
  ・実習は、設定した課題に基づいて、連続型、分散型(毎週1日程度)のスタイルを取る。
  ・学生は、自己の設定した実践的な研究課題、研究計画に基づいて実習・研究を行う。
  ・実習の過程や報告書の作成において、学生、実習校担当教員、課題研究担当教員等による打ち合わせ、指導の機会を、定期も含めて適宜設定し、実施する。