Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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教職実践演習(中・高) 釼持  勉
教職  2単位
【教職】 14-1-1333-3225-04

1. 授業の内容(Course Description)

 これまで中学・高校学校教育で身につけてきたことを振り返り、各自が自己の国語力を確かなものにするとともに、教育実習で得たことを整理して、生徒理解、授業実践からの成果と課題を鮮明にして4月からの学校現場での力量を培うことができるようにする。
 授業等においては、教育実習で得た成果と課題を発表し、より生徒理解をした教師の在り方を学び、規範意識の低下、耐性の欠如の克服に向けた話し合い、板書の基本的な書き方、模擬授業をとおしての実践を内容とする。
 中学・高校教師として学習指導、生徒指導、進路指導を軸として最終段階の指導の在り方を学ぶ機会とする。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 中学・高校学校教育で身につけてきたことの基礎的・基本的な内容の振り返りとともに、教育実習で経験した実践的な生徒の状況や研究授業をレポートにまとめたり、して今後の国語科教師としての力量を改善する契機とする。さらに、模擬授業をとおして授業改善の在り方を再認識して、学校現場目線で生徒理解に徹した対応の手立てを明確にすることを目標とします。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 平常点(30%)、講座の中での提出物(40%)
 試験(30%)
  テーマ『教職実践演習から学んだこと』(小論文)

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 参考文献:『中学校学習指導要領解説書国語編』(文部科学省)
      『高等学校学習指導要領解説書国語編』(文部科学省)
      『プロの板書』(教育出版)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 ・教育実習日誌に基づいた自己の振り返りをすること
 ・教育実習で行った研究授業についての分析をすること
 ・生徒の実態を十分に把握すること
 ・板書の在り方を意識した授業の在り方を検討すること
 ・よりよい授業を文部科学省の分析結果に照らし合わせて考えること

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 教育実習の振り返りを中心にするため、日誌に書かれていること、自己の実践を分析して授業に臨むことを期待する。教師としてのコミュニケーション力、実践力を最大限発揮できるよう現場感覚で取り組む授業としたいので、より実践的な力量を求める。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 教職実践演習の全体会
  ・今後の予定と課題について共通理解を図る。
  ・レポート報告の予定を決める。
【第2回】・【第3回】
 実習日誌及び研究授業の総括(1)
  ・実習から見えてきた成果と課題
  ・研究授業からの成果と課題
  ・生徒理解と生徒の実態
  ・研究授業についての報告会と討議
【第4回】・【第5回】
 実習日誌及び研究授業の総括(2)
  ・実習から見えてきた成果と課題
  ・研究授業からの成果と課題他
【第6回】
 生徒理解の在り方
  ・規範意識の低下とコミュニケーション力育成の手立てについて
  ・言語活動がどうして機能しないかを討論する
【第7回】
 副担任としての力量を発揮する
  ・学級をまとめあげるための手立てを話し合う
  ・学級通信の作成
【第8回】
 板書の在り方
  ・基本的な板書の仕方
  ・筆圧の出し方、はらいの方向、筆順を確かめる
  ・効率よく板書をする手立て
【第9回】
 模擬授業に向けての指導案作成①
  ・教材の選定
  ・文部科学省の学力調査の結果を踏まえて細案の作成
  ・生徒の側に立った指導案の検討
【第10回】
 模擬授業に向けての指導案作成②
  ・教材の吟味
  ・生徒の実態を意識しての指導案の作成
  ・指導案の作成
【第11回】
 模擬授業の実施①
  ・50分授業、協議会、指導・助言
  ・授業改善の方向性の明示
  ・授業に対する所見の提出
【第12回】
 特別支援教育講座
  ・中学、高校の特別支援教育の実際と教師としての構え
  ・これからの特別支援教育について
【第13回】
 模擬授業の実施②
  ・50分授業、協議会、指導・助言
  ・授業改善の方向性の明示
  ・授業に対する所見の提出
【第14回】
 模擬授業の実施③
  ・50分授業、協議会、指導・助言
  ・授業改善の方向性の明示
  ・授業に対する所見の提出
【第15回】
 まとめと試験の実施
  ・教職実践演習から学んだこと、小論文で書く