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授業の内容(Course Description) |
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考古学の主な研究対象は住居や墓穴などの遺構、土器や石器などの遺物である。これらの資料を記録し、活用するためにはさまざまな知識と技術が必要となる。そこで実際の資料をもとに、それら知識と技術を学ぶことを本科目の目的とする。春期では、2012年に帝京大学史学科で発掘調査した荒川台遺跡出土石器の観察・実測を行なう。その際、石器製作実験も実施し、その結果と実際の遺物との比較をする。その後、遺物や遺構などの測量をどのように行なうのかを、トランシットやレベル・平板などの測量器具を用いて学ぶ。なお、本年度は新潟県荒川台遺跡の調査にあたるので、希望者を募り、合宿しての発掘実習も行なう予定である。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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石器の形・製作技術に関する基礎的知識を身につける。地形・遺物・遺構の基礎的測量方法を学ぶ。発掘実習では、地形の見方、発掘方法を学ぶ。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業計画の項目で作成した資料はすべてレポートとして提出し、出席とレポートをもとに評価する。出席しないとレポートの作成は困難となる。発掘実習の参加は必須ではなく、希望者で行う。発掘実習の評価は秋期で行う。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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資料を配布するので、特にテキストはない。作業に必要な小型三角定規・硬質鉛筆は各自が用意する。デバイダー、ケント紙、グラフ用紙などは実習室で準備する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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博物館や遺跡などを見学し、様々な考古学資料を観察する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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実習室からの遺物・原図、測量器具の持ち出しは厳禁である。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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次の項目を設けるが、天候の状態で順番・内容を変える場合がある。発掘調査は、夏期に行う予定である。 【第1回】 帝京大学周辺の地形観察と資源探索(石器材料など) 【第2回】 石器製作実験 【第3回】 石器使用実験 【第4回】 石器の観察(1) 【第5回】 石器の観察(2) 【第6回】 石器の実測(1) 【第7回】 石器の実測(2) 【第8回】 石器の実測(3) 【第9回】 石器の実測(4) 【第10回】 トランシット、レベル、平板の取り扱い(1) 【第11回】 トランシット、レベル、平板の取り扱い(2) 【第12回】 トラバース測量と平板測量(1) 【第13回】 トラバース測量と平板測量(2) 【第14回】 遺物・遺構の模擬測量(1) 【第15回】 遺物・遺構の模擬測量(2)
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