Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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心理学演習A 新谷 和代
必修  2単位
【心理】 14-1-1360-0290-01

1. 授業の内容(Course Description)

 ある気質を持って生まれた子どもと、祖父母世代をモデルとした親(多くは母親)は、日々関わる中で、お互いに影響を与え合いながら、独自の親子関係を形成していく。もう一人の親(多くは父親)も、配偶者の育児を助け、子どもと主体的に関わる中で、親子関係の絆を形成していく。この2つの絆は、先に形成されている夫婦関係の絆とともに、後から生まれてきたきょうだいも巻き込みながら、その家族の特徴を作っていく。また家族関係の形成には、両方の祖父母による援助、専門の関係機関(保健師、保育士、栄養士など)からのアドバイス、隣近所などの地域の見守りや、同じ子どもを持つ親たちとの情報交換やつながり感も、大きな役割を果たしている。
 この演習の前期では、まずは親子・夫婦・家族の絆についての以下のテキストを講読し、また親子や家族についての他の文献にも触れながら、後期に行う家族をテーマとした親や子ども、地域や専門機関への面接調査の準備を行う。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 後期に行う「家族」をテーマとした親や子どもへの面接調査の準備のために、親子関係や家族関係に関する文献を多読し、知識を高める。また、面接法についての基礎知識を学ぶ。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 3分の1以上欠席した者には単位を与えない。2回の遅刻(15分以内)は欠席1回とみなす。
 出席80%(うち発表やディスカッション40%) テスト20%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:氏家達夫・高濱裕子(編著)『親子関係の生涯発達心理学』風間書房(2011)
 参考文献:授業時に適宜紹介する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業前に必ずテキストに目を通すこと。また、授業時に配布した参考文献や資料にも、授業後必ず再度目を通し、知識を定着させること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 親子関係や家族関係に関する書籍を読んだり、ニュースや新聞記事などに積極的に目を通すこと。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション 文献発表割り振り
【第2回】~【第14回】
 文献講読(発表とディスカッション)
 後期に行う面接調査の準備(文献を読む・面接法についての研究法を学ぶ)
【第15回】
 まとめとテスト