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授業の内容(Course Description) |
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誕生から死までの人の一生を扱う。人間は、「ヒト」の遺伝子により、概ねどのような発達の道筋をたどるのだろうか。また家族などのミクロ的な環境から、社会や文化などのマクロ的な環境まで、環境の違いにより、どのような発達の個人差を生じさせるだろうか。そして以上のことと、青年期として生きる今の「自分」を見つめ、自分がこれまで歩んできた道のり、現在の自分の生き方、これから自分がどのように生きていくかを重ね合わせることは、生涯発達を身近なこととして学ぶためには重要であると考える。以上のことからこの授業は、主として発達心理学関連の研究成果を紹介するが、時折課題を出し、受講者に意見や感想を求め、それを紹介する機会も設ける。また、新聞記事やビデオ教材なども活用し、「発達」についての視野を広げられるようにする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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生涯発達心理学についての基礎的な知識の獲得を目指す。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験(マークシートによる選択形式)により評価する。他、リアクションペーパーや出席点などを加味する。場合によっては、中間テストを実施する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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概ね以下のテキストにより授業を進めるが、随時他の文献なども紹介する。 柏木惠子・古澤賴雄・宮下孝広(著)2005 『新版 発達心理学への招待』 ミネルヴァ書房
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回の配布プリントについて、しっかりと復習すること。また日常生活の中で「発達」「成長」「老い」などに関心を持ち、それに関連した書籍雑誌を読んだりドキュメンタリー番組を見ることなどを実践してほしい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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履修希望が多い場合は、抽選とする。初回授業に出席した学生を対象に抽選をするので、履修希望者は必ず<学生証持参>で出席すること。ない場合は抽選に参加できない。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション 【第2回】~【第14回】 以下に示す『新版 発達心理学への招待』の目次を参照のこと。 第1章 発達心理学とは 第2章 赤ちゃんの戦略 埋め込まれた生物学的制約 第3章 発達とは? 獲得と消失のダイナミックス そして質も量も変化する 第4章 生涯発達にみられる一貫性と変化性 第5章 胎児期の発達 人生のはじまり 第6章 ヒトとして生まれて人間となる 第7章 新しい家族の諸相、家族を創る営み 第8章 親となること 養護性の発達と親の人格発達 第9章 話せるようになること 第10章 読み書きできるようになること 第11章 対人ネットワークの形成・発達 人間の絆はどう育つか 第12章 おとなの表情から子どもは何を知るか 表情とコミュニケーション 第13章 他人の心がわかる 第14章 こども同士の人間関係 第15章 想像力 象徴機能の発達 【第15回】 まとめ・テスト
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