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授業の内容(Course Description) |
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この時間では、キリスト教の歴史を学んで行きます。キリスト教はいうまでもなく、欧米文化の大きな柱であり、キリスト教の理解なくして、欧米文化の理解は不可能であるとは、よく言われることです。しかしながらキリスト教は、さまざまな理由から理解がきわめて困難な宗教でもあります。たとえばイエス・キリストは、神なのでしょうか、それとも人間なのでしょうか。それとも神にして人間なのでしょうか。キリスト教では偶像崇拝が否定されますが、イエス・キリストへの信仰は偶像崇拝ではないのでしょうか。キリスト教に接するとき、このように素朴な疑問がいろいろと生じてくると思います。この時間ではとりわけ非信仰の立場から感じざるを得ない疑問に留意しながら、キリスト教の歴史を、客観的、学問的に見て行きたいと思っています。 前期では中世までのキリスト教の歴史を扱いましたが、後期では宗教改革から現代にいたる欧米のキリスト教の歴史を学びます。プロテスタントとカトリックの分裂を経て、啓蒙思潮や資本主義、科学の発達など近代化する社会にキリスト教がどう立ち向かったか、そのダイナミックな展開を見て行こう。また植民地主義とキリスト教の問題にも留意して行きたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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キリスト教の歴史を通し、欧米文化におけるキリスト教の意味合いを検討すること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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筆記試験の結果に出席点を加味して総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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配布プリント
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義中に指示。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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私語厳禁。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業ガイダンス 【第2回】 宗教改革前史 【第3回】・【第4回】 宗教改革-ルター 【第5回】・【第6回】 宗教改革-カルヴァン 【第7回】・【第8回】 宗教改革-フランス 【第9回】・【第10回】 宗教改革-イギリス 【第11回】 対抗宗教改革 【第12回】~【第14回】 世俗化する社会とキリスト教 【第15回】 筆記試験とまとめ
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