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授業の内容(Course Description) |
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「宗教」とは、いったいなんなのでしょう。ひとむかし前なら、「なんとか教」と名のつくものや、神々や霊的存在への崇拝などのことだと思っていれば、すんだ話だったのかもしれません。とすると、現代、それも日本という状況に生きる皆さんの多くは、ああオレ無宗教だ、ということになるでしょう。 しかし、ことはそれほど単純ではありません。宗教、あるいは宗教的なものは、昔も今も時を超えて、人がそこに生きている限り、人間が生きるために欠くことのできないある次元を提供するものであり、皆さんも何らかのかたちで宗教を必要とし、おそらくは信仰しているといえるのです。 なぜ生きているのだろうという疑問、生きていることが辛いという現実、目に見えないものへの直観......人間は、ただ肉体的に生存していればいいというものではなく、ここにこうして生まれ、生き、死んでいくことの「意味」を、食べずには生きていけない存在なのです。その、「意味を食べる動物」としての人間という普遍的な「縦糸」に、そのときどきの時代背景という特殊的な「横糸」が交わることによって、そこに欠如が生じます。そのとき生きている人々がとくに「これが足りない」「これが欲しい」「これを食べないと苦しい」と感じてしまうもの、その欠如を補いバランスさせるものが、その時代にもっとも有効な「救い」として機能する。その「そのとき機能する救い」が、宗教なのです。ですから、古来より、さまざまな「宗教」あるいは「宗教的なもの」が必要とされ、生まれてきました。 本講義では、その普遍と特殊の交叉としての宗教的現象をいろいろととりあげそのエッセンスを味わうことで、ひとりひとりが人間が生きるということについて思いを深めてもらいたいと考えています。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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「宗教」の意味を問い、さまざまな宗教的天才の生き様に触れることで、人間が生きるということのもつ広がり、多層性、多様性、深みについて、各自思索を深める。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末試験にて評価。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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授業時に適宜指示。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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日常に潜む宗教的次元に敏感に着目してみる。 古今東西のさまざまな宗教に興味をもち調べてみる。どうしてその時代その土地でそのような宗教が生まれたのか、現代に通じるものがないか、考えてみる。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業を聴く、という受動的態度ではなく、授業をたんに自分にとってのインスピレーションの種と捉え、深く自由に思索してください。みなさんそれぞれにとって、本来の自分にたどりつくための旅の糧になりますように。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】 さまざまな「宗教性」を概観する 【第3回】 覚醒の宗教(救いを「覚醒」に求めるタイプの宗教)①ブッダ 【第4回】 覚醒の宗教②ブッダ 【第5回】 覚醒の宗教③イエス 【第6回】 覚醒の宗教④イエス 【第7回】 覚醒の宗教④インド神秘思想 OSHO、ラマナ・マハリシ 【第8回】 覚醒の宗教⑤禅 遊ぶという超越 【第9回】 覚醒の宗教⑥スーフィズム ルーミー 【第10回】 他力本願の宗教①親鸞 【第11回】 他力本願の宗教②親鸞 【第12回】 生命観としての宗教①バリの宗教 混沌、善悪の超越 【第13回】 生命観としての宗教②神話的世界 ハワイの神々 【第14回】 生命観としての宗教③シャーマニズム 【第15回】 まとめと学期末試験
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