Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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法学 I 田中 友梨
【Ⅴ】  2単位
【Ⅴ 法律と政治のしくみを学ぶ】 14-1-1501-3351-01

1. 授業の内容(Course Description)

 事例を見たときに、「法的に処理する」というのは、どういうことか、その思考過程を修得することを目指します。条文と判例の規範を使って、具体的事例に当てはめるという流れを、実際に体験することにより学びます。
 授業は、学生の皆さんに発言を求め、講師と問答をしながら進行します。発言(自分なりにどのように考えるか、なぜそのように考えたか等)を求め、講師との対話形式で行うため、現場思考力、発言力の習得にも役立つと思います(正解のない質問や間違えても恥ずかしくない質問をしますので、度胸を持って発言をして頂ければ結構です。)。
 回ごとに、関連する判例の紹介も行います。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 身近なできごとに潜む法的な問題点に気づくことができるようになると思います。
 基礎的な法律用語、法知識を前提として、法的思考を修得することを目標とし、最終的には、一人で、ある程度の法的処理ができるようになることを目指します。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席すべき講義の3分の2以上(10回以上)の出席がなければ、期末試験の受験資格はないものとします(救済措置はなし。)。出席は、IDカードの打刻(忘れた場合は、当日中に申し出ること。)によって確認しますが、授業中に指名した際に返答がない場合は、欠席しているものとみなします。また、たまに、出席カードや授業の感想等を提出してもらいますので、これによっても出席を確認します(提出がない場合は、打刻があっても、欠席とみなします。)。
 成績は、期末試験50%、授業態度(出席回数を含む)50%を目安に評価します。
 意見を求めたときの発言、積極性も、授業態度として評価の対象とします。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト『法学講義(平成25年度版)』後藤邦春・著
 参考書『問答式法律相談(法学編)』後藤邦春・著
 ※期末試験において必要な条文は、テキストに掲載してありますので、試験においては、テキストは、持ち込み可とします(レジュメを配布することもありますが、レジュメの持ち込みは不可です。)。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

  特にありません。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 授業外では、特に課題を設けることはしません。
 授業時間内に集中して、積極的に参加して下さい。
 身近な問題の根底に、法があることを知ること、また、これらに興味を持って頂ければと思います。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス
 授業について
【第2回】
 条文の読み方
 代表的な法律用語・公用語の使い方
【第3回】
 条文の適用・解釈とは?
 判例とは何か
【第4回】~【第8回】
 刑事事件に関する諸問題
  ①刑事事件とは?
  ②具体的な事件をもとに、処理について検討
   扱うテーマ(予定):殺人、強盗、窃盗(万引き含む)、正当防衛、裁判員裁判
【第9回】~【第13回】
 民事事件に関する諸問題
  ①民事事件とは?
  ②具体的な事例をもとに、処理について検討
   扱うテーマ(予定):
   ・人とは何か?
   ・「勘違いした」「冗談を言った」「騙した」場合、民法を適用すると、どのように処理されるか?
   ・借金がチャラになる場合はどんなとき?
   ・友達に貸した物が壊れて返ってきたら、弁償してもらえる?
   ・浮気したら、不倫したら、どんな責任を負う?
   ・「結婚しよう」って言ったのに別れたら、慰謝料請求できる?
【第14回】
 まとめと総復習
【第15回】
 期末試験とまとめ
 ※扱う事件、事例については、受講者からのリクエストがあれば、検討します。
 ※必要に応じて、DVDの視聴を行います。