Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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古文書学 I 山本 英貴
選択  2単位
【史】 14-1-1501-3361-01

1. 授業の内容(Course Description)

 本講義では、近世の「くずし字」で書かれた史料を読み、理解できるようになるための基礎トレーニングを行います。さらに、取り上げる史料が当時どのような意図をもって作成されたのか、その史料が有する機能や様式について、あわせて解説していきます。
 近世の「くずし字」は、一見すると難解なような気がします。しかし復習をしっかりと行えば、ある程度まで読めるようになります。地道な取り組みにはなりますが、近世史を専攻しようという方には受講していただきたく思います。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①「くずし字」の解読に必要な辞典の使い方を覚える。
 ②近世文書で頻出する語句や言い回し、文書の形式に慣れる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席(30%)および中間と期末のテスト(各35%)により判断します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 毎時間、近世文書のコピーを配布します。
 授業中に、辞書を引いて古文書を調べる時間をとりますので、辞書は購入してください。
  林英夫・中田易直編『入門近世文書字典』(柏書房)
  林英夫監修『新編古文書解読字典』(柏書房)
 辞書については、第1回のガイダンスにおいて説明します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 配布プリントの復習

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 近世の「くずし字」を読めるようになるためには、古文書を繰り返し読むことはもちろん、多くの古文書に接することも重要です。そのため、ある程度「くずし字」が読めるという段階より上を目指したい方は、「くずし字」の入門書も数多く出版されているので、それらを用いての独学が必要となります。その際は積極的に申し出てください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 授業の内容・進め方についてのガイダンス
【第2回】~【第7回】
 村方文書を読む(検地帳・五人組帳前書・年貢割付状・内済証文など)
【第8回】
 中間テスト
【第9回】~【第14回】
 幕府文書を読む(領知宛行状・老中奉書・起請文・法令など)
【第15回】
 まとめと期末テスト