Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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スポーツ経営学 石井 十郎
必修  2単位
【スポーツ医療】 14-1-3074-3299-03

1. 授業の内容(Course Description)

 スポーツ経営は「スポーツ経営組織が、スポーツ生活者の運動行動の成立・維持・発展を目指して、様々なスポーツ事業を合理的・効率的に営むこと」であり、その目的は「豊かなスポーツ生活を実現すること」にある。そのための事業を営む過程において、個人の経験や思いつきだけに頼っていると、限られた経営資源を無駄にしてしまったり、目的を達成することが困難になる。このような無駄を防ぎ、「合理的・効率的に」目的を達成するために、スポーツ事業を進める働きがマネジメント(経営管理)の機能である。
 経営は公共・民間、営利・非営利を問わず、あらゆる組織体の活動に共通の営みであり、地域や行政、商業スポーツ施設にも見ることができる。この授業では、地域スポーツ、民間商業スポーツ施設、スポーツ行政等の様々な領域において、スポーツの経営管理を進めていくうえでの理論と実践を学んでいく。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 スポーツ経営の目的・特質を理解し、スポーツの普及・振興の実践現場で活用できるように、その基礎理論と実践的な方法論を修得することにある。具体的には、運動者行動ならびに運動生活、スポーツ事業、目的達成に向けた「組織的な営み」に必要な計画論・組織論・マネジメントサイクル、各種スポーツ領域における経営課題、スポーツの普及振興のための方法論などを理解することである。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 「期末試験またはレポート」、「出席と授業への参加度」などをもって評価する。
 受講生は、授業終了時に、「リアクション・ペーパー」を提出する。リアクション・ペーパーには、授業で提示された課題や授業への質問・意見を記入する。このリアクション・ペーパーの内容は「授業への参加度」として評価される。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 【参考図書】
  参考図書は随時紹介するが、スポーツ経営の入門として以下の文献を薦める。
 ・八代勉編著『体育スポーツ経営学講義』、大修館書店
 ・片山孝重・木村和彦・浪越一喜編著『現代スポーツ経営論』、アイオーエム

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 各授業テーマについて、文献・インターネット等を駆使して情報収集しておくこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 これまでの体育やスポーツでの経験を基に、それらを生み出す経営への疑問や関心を持ち、参加することをお願いしたい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 スポーツ振興の意義、体育・スポーツ経営の意義
【第3回】
 スポーツ生活と体育・スポーツ事業
【第4回】
 スポーツ経営の全体像
【第5回】
 エリア・サービス
【第6回】
 プログラム・サービス
【第7回】
 クラブ・サービス
【第8回】
 スポーツ事業におけるマーケティング
【第9回】
 経営資源①
【第10回】
 経営資源②
【第11回】
 スポーツ経営体
【第12回】
 総合型地域スポーツクラブの経営
【第13回】
 商業スポーツ施設の経営
【第14回】
 まとめ
【第15回】
 まとめと試験