Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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リゾートマネジメント論 満野 順一郎
選択  2単位
【現代ビジ】 14-2-2120-3409-04

1. 授業の内容(Course Description)

 リゾートマネジメントという概念はとても幅が広く、また、リゾートという概念に関する解釈も立場や視点により異なっています。一般的にイメージされるリゾートとは海浜や山岳、渓谷、離島といった良好な自然環境の中の一定のエリアと云うものではないかと考えます。
 しかし、様々な文化施設、商業施設、歴史遺産を抱える大都市も考え方・見方によっては総合型のリゾートと云えます。このように、場や機会を提供する立場から観るか、地域の環境や施設を利用し楽しむ立場から観るのかにより夫々見解が異なってきます。
 授業ではこのような考えの下に、どのような施策がリゾート地域を活性化させ観光産業は勿論地域経済にとって貢献するのかを考えることとします。
 リゾートを含む観光関連産業はとても裾野が広い産業です。それだけにその振興・発展による経済的な波及効果には大きなものがあり、また、不安や危険が感じられる地域には立地できない典型的な平和産業であることも理解する必要があります。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ⑴ リゾートという概念とその地域の諸特性について自然環境的、経営的視点から考察し理解することができる。
 ⑵ リゾートに求められる付加価値アップ、認知度アップに必要な諸方策のあり方について様々な事例から考察し提案することができる。
 ⑶ リゾートエリア全体のマネジメントのあり方について事業者・就労者・利用者夫々の視点から考察し理解することができる。
 ⑷ 競争力が強く経済的にも地域経済に貢献できるリゾートのあり方について自分の考え方をまとめることができる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 ①授業時の課題レポート(評価割合30%)、②グループワーク等授業への積極的参画(評価割合20%)、③期末テストの成績(評価割合50%)により成績評価をします。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 本授業では特にテキストは使用しません。授業時に関係資料を配布し、必要に応じて参考図書を紹介します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 内外のリゾートについてはTVや各種メディアで頻繁に紹介されています。それらに注目し、何故そのリゾートが紹介されているのかについて経営・運営の視点から考えてみましょう。その逆のケースも多々あります。何故そのリゾートが紹介されなくなったのか等です。普段から、様々な目線・視点で物事を考える習慣をつけましょう。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 リゾート活性化プラン作成には様々な立場の人々の多種多様な考えをもとに実現が可能と思われる施策のプランを提起し、その中から最適と考えられるものを選択・決定する必要があります。そこでは高度なコミュニケーション能力が必要です。本授業ではこのような視点を踏まえてのトレーニングとして積極的な発言をお願いします。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 授業内容と到達目標、第2回以降の授業の進め方に関する説明。小論文の作成・提出。
【第2回】
 リゾートという考え方、リゾートとは?
  ⑴ 世界のリゾート
  ⑵ 日本のリゾート
【第3回】
 日本のリゾートの歴史と発展
【第4回】
 ⑴ リゾート地と観光地との類似点と相違点を考える
 ⑵ リゾート地に必要とされる各種施設
【第5回】
 リゾートの地域開発と観光開発
【第6回】
 リゾートホテルの諸特性と施設管理
【第7回】
 リゾートに市場・顧客が求めるものとは?
【第8回】
 リゾートの地域マーケティング戦略と顧客管理
【第9回】
 リゾートホテルのマーケティング戦略と顧客管理
【第10回】
 リゾートの集客戦略とMICEの重要性を考える
【第11回】
 リゾートの集客方策と顧客化戦略を考える
【第12回】
 リゾートの特性とそこで求められる人材像とは?
【第13回】
 リゾートにおける環境対策と安全管理
【第14回】
 プロトコールの重要性とビジネスマナー
【第15回】
 まとめと科目修得試験