Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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環境政策論 I/環境政策論A 満野 順一郎
選択必修  2単位
【観光経営】 14-2-2120-3409-05

1. 授業の内容(Course Description)

 地球温暖化やそれに起因すると考えられる異常気象、環境汚染や自然環境破壊などの事象が私たちの社会生活や経済活動に及ぼす影響はますます広域化、深刻化しています。かつての公害問題に始まり、現在、私たちが直面している大気汚染、花粉症等アレルギー、水源枯渇、ヒートアイランド現象、各種廃棄物問題といった環境に関わる諸問題は、今や経済活動は勿論、社会のあり方、生き方の問題とも云えるでしょう。
 宿泊産業、レストラン産業、旅行産業と云った快適産業・観光産業は多種多様なエネルギーや資源を利用・消費して快適性を創り出しそれを商品としてお客様に提供することで成り立っています。
 授業では、国際条約等の各種環境保護促進方策やエネルギー消費対策等の側面から環境問題について理解を深め、私たちの社会や産業が環境問題とどのように向き合っていくべきかを皆さんと一緒に考えることとします。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ⑴ 私たちが直面している環境問題について様々な角度から検証し、その現状について理解すると共に対応方策の在り方について考察することができる。
 ⑵ 快適産業・観光産業の事業経営における社会的責任としての環境問題への諸対応のあり方とその必要性や現在の課題などについて考察し、理解すると共に、対応方策について自ら積極的に様々な事例を分析し、それに基づき自己の考えをまとめ発表することができる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 ①授業時の課題レポート・小論文、小テスト、グループワーク(評価割合30%)、②授業出席(評価割合20%)、③期末テスト成績(評価割合50%)により成績を評価します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:『環境政策』勝田 悟著 中央経済社
 参考文献:『環境問題入門』小林辰雄・青木慎一 共著 日本経済新聞出版社

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 環境問題については各種メディアから多種多様な情報が様々なレベル・スタンスで発信されています。それは同時に環境問題の本質が複雑で適切な対応が難しいことも意味しています。普段からその視点で各種メディアからの情報を参考に環境問題について考えるよう努めましょう。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 授業時には短時間ですが可能な限りグループワークを行う予定です。その時には自分の考えをグループメートに的確に伝えられるよう、また、グループメートの考えを的確に理解できるよう積極的に議論に参画しましょう。授業終了時には質問時間を設けますので、疑問点等は出来るだけ授業時間内に解決するよう努めましょう。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 環境政策論Ⅰの授業内容と到達目標についての説明。第2回以降の授業の進め方に関する説明。小論文の作成・提出。
【第2回】
 環境問題を考える ⑴・・・自分と環境問題との関わり
【第3回】
 環境問題を考える ⑵・・・環境問題と社会・経済との関係
【第4回】
 環境問題を考える ⑶・・・大気汚染と地球温暖化
【第5回】
 環境問題を考える ⑷・・・公害とその克服
【第6回】
 地球温暖化への対応・・・温室効果ガスと異常気象
【第7回】
 地球規模での環境変化と動植物の多様性の変化
【第8回】
 京都議定書と経済成長との関係と課題について考える・・・⑴
【第9回】
 京都議定書と経済成長との関係と課題について考える・・・⑵
【第10回】
 地球温暖化抑制施策 ⑴・・・法規制と産業界の対応
【第11回】
 地球温暖化抑制施策 ⑵・・・法規制と社会生活
【第12回】
 エネルギー問題と地球環境保護
【第13回】
 日本の省エネレベルと循環型社会の重要性
【第14回】
 企業と消費者の役割
【第15回】
 まとめと科目修得試験