Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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現代経済の課題A II 大林 千一
選択  2単位
【経営】 14-1-1110-0672-15A

1. 授業の内容(Course Description)

 この授業では、日本が人口減少社会へ移行している中、社会・経済に大きな関連をもつ日本の人口の動向とその構造・分布について学んでいきます。また、日本の人口の状況が社会・経済に及ぼす影響についても、考えていきます。授業は、人口動向や構造・分布を考える上での基礎となる、人口分析のための理論・方法も習得してもらいながら進めます。
 春期には、人口に関する基礎的な理論や方法を学びながら、日本人口の構造・動向や変化の要因について解説します。秋期には、春期の内容を受けて将来人口推計の問題などを扱った上で、地域人口と国内人口移動の分析のための基本的方法を学びながら、日本における人口の地域分布、地域人口や国内人口移動の動向について解説します。秋期にはさらに、人口の動向が社会・経済に及ぼす影響について考えていきます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①将来人口推計の方法について、その考え方を理解すること
 ②地域人口と国内人口移動の分析のための基本的方法を理解し、それを実際のデータに応用できるようにすること
 ③地域人口と国内人口移動の推移と現状について、実証的なデータを基に、理解を深めていくこと
 ④人口変動が社会・経済に及ぼす影響について、考える力を高めること

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席状況(確認問題や課題への取り組み状況を含む。)が4割程度、試験結果が6割程度として評価します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 プリントを配布します。参考書は春期で挙げたもののほか、授業の中で随時紹介しますが、とりあえず次をあげておきます。
 ・石川義孝・井上孝・田原裕子編『地域と人口からみる日本の姿』(古今書院)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業で随時課す演習問題、課題などに取り組むようにしてください。また、毎回の授業内容を十分に復習しておいてください。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 現代経済の課題AIを履修していることを前提として講義を進めますが、それ以外の予備知識は特に必要としません。前の回の授業内容を理解していないと次の回の授業が分からなる場合が多いので、欠席しないようにしてください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 講義の内容・計画、春期の復習を含む日本の人口動向解説(1)
【第2回】
 春期の復習を含む日本の人口動向解説(2)
【第3回】
 将来人口の推計の方法と国立社会保障・人口問題研究所の2012年推計
【第4回】
 人口変動と世帯
【第5回】
 地域人口と国内人口移動の分析方法(1)
【第6回】
 地域人口と国内人口移動の分析方法(2)
【第7回】
 日本における地域人口と国内人口移動の推移と現状(1)
【第8回】
 日本における地域人口と国内人口移動の推移と現状(2)
【第9回】
 人口変動と労働力
【第10回】
 人口変動と経済成長
【第11回】
 人口変動と家計消費、貯蓄
【第12回】
 人口変動と産業
【第13回】
 人口変動と社会保障、財政
【第14回】
 世界の人口動向
【第15回】
 秋期のまとめと試験