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授業の内容(Course Description) |
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前期のインド経済論Ⅰに続き、南アジア随一の国土面積と世界第二位の人口を有するインド経済の多面的な理解を試みる。世界経済はインドや中国などの新興国経済に大きく依存するようになっているが、一方では従来右肩上がりだったそれらの経済成長に翳りが出ている。このようなインド経済を、インドの主要産業である自動車・IT・医薬品という分野から捉えて今後の動向を占い、加えて、財閥という特殊な産業エンジンにも目を向ける。更には、今日の良好な日印関係の基礎として、歴史上の両国間の政治や経済における主要な出来事も取り上げる。同時に、前期講義でカバーしたインドの歴史・文化・地理・政治・宗教などにも適宜触れ、それらの相関関係を踏まえながら、多様性に満ちたインドという国家と経済を多元的に捉え、総合的に理解することを課題とする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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インドに関する基礎的な知識を総合的に習得し、その独自性・異質性を積極的に理解した上で、自らの多面的で開放的な国際性の涵養に努める。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席率と中間、及び期末試験の結果を総合的に評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストとしては配布プリントを使用、参考書は適宜講義で指示する。同時に各種日刊紙を常時参考に使用する。又、時に英文資料の使用を考慮している。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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インドを巡っては常時多くの報道がなされている。学生はメディアを通じてインド関連事項を常時チェックした上で講義に臨むと同時に、こちらからも適宜、有用な資料を提示する。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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未知なるもの、自分の常識や日常と異なるものに対して積極的に興味を示し、学問として取り組むと同時に、自らの将来の生き方・職業に繋げる、柔軟で開放的な発想を持った学生の参加を期待する。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション:インドが注目される理由は何か。 【第2回】 インド自動車産業の発展① 【第3回】 インド自動車産業の発展② 【第4回】 インド自動車産業の発展③ 【第5回】 インドIT産業の発展① 【第6回】 インドIT産業の発展② 【第7回】 インド医薬品産業の発展 【第8回】 インドのインフラ整備 【第9回】 インドの財閥①(タタ) 【第10回】 インドの財閥②(リライアンス) 【第11回】 インドの財閥③(ビルラ) 【第12回】 インドと日本の関係①(歴史の中での繋がり) 【第13回】 インドと日本の関係②(インド独立へ向けて) 【第14回】 インドと日本の関係③(極東軍事裁判、経済発展) 【第15回】 総括
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