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授業の内容(Course Description) |
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講義の目的は、ミクロ経済学を初めて学ぶ皆さんがミクロ経済学の考え方を理解することです。ミクロ経済学はそれ以外の経済学の基礎となっているので、この講義で学ぶことは、これから卒業するまでの間、ミクロ経済学以外の講義を受ける上でも強い味方となるはずです。 講義で伝えるメッセージは、大きく分けて3つになります。 (1) 価格の調整によって、需要と供給がうまく調整されること。 (2) 市場を通じた取引は、希少な資源を無駄なく配分できること。 (3) 必ずしも、それが成り立たない場合もあること。 入門ミクロ経済学Ⅱでは、企業の生産活動について学ぶと共に、ゲーム理論・情報の経済学の知識を用いて、より現実に近い経済環境を説明していきます。 講義では、図を利用した理解、直感的な理解を大切にして講義を進めていく予定です。数式を用いた説明は少なめにしようと考えていますが、必要な場合はその度に説明をしていきます。 講義は前回の復習からスタートし、途中で5分間の休憩をはさみます。講義の最後には小さな問題を出し、それを解くことで、講義で聞いた話をリマインドします。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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ミクロ経済学の考え方を理解すること。簡単な数式を用いて、消費者や企業の経済活動を説明できるようにすること。経済学の用語を理解し、適切な使い方を学ぶこと。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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講義内で行う小テスト(15%)と、出席点(15%)、期末のテスト(70%)で評価します。また、講義内における積極的な発言も評価に加えます。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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神戸伸輔・寳多康弘・濱田弘潤『ミクロ経済学をつかむ』有斐閣 神戸伸輔『入門 ゲーム理論と情報の経済学』日本評論社 それ以外に必要となる参考書・文献は、講義内で紹介します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義前に教科書を読み、講義の後に復習をすることは望ましいです。また、自分が学んだことを周りの人に自分の言葉で伝えることは、学習の強い助けになるので試してほしいです。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義では折に触れて皆さんに質問をします。その時に積極的に参加されることを要望します。講義には出席をするようにしてください。具体的な講義のルールについては初回にお話しします。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 生産関数、生産量と費用 【第2回】 利潤最大化、長期と短期 【第3回】 余剰分析 【第4回】 余剰分析の応用 【第5回】 純粋交換経済の市場均衡 【第6回】 パレート効率性と市場の最適性(1) 【第7回】 パレート効率性と市場の最適性(2) 【第8回】 不完全競争市場 【第9回】 市場の失敗と外部性 【第10回】 前半の復習 【第11回】 ゲーム理論のイントロダクション 【第12回】 ナッシュ均衡 【第13回】 競争と協力 【第14回】 情報の非対称性 【第15回】 後半の復習
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