Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
人的資源管理論 I 森  建資
選択  2単位
【観光経営】 14-1-1120-3253-17A

1. 授業の内容(Course Description)

 激しい国際競争にさらされる現代の企業にとって、人的資源管理(人事管理)は企業の盛衰を左右するものになっています。企業が成長できるかどうかは、どれだけ優秀な人材を確保し、育成するかにかかっているのです。どの国でも、生き残ろうとする企業は、人的資源管理に必死に取り組んでいます。
 皆さんも、就職活動で企業の採用管理に接することになります。採用に続いて、研修をうけ、給料をもらい、仕事を行い、やがて様々な仕事を経験し、部下を持つようになる。転職しなければ、定年まで会社で働き続けます。これらすべては、人的資源管理が扱う領域です。
 この授業では、日本企業の人的資源管理の特徴を明らかにしていきたいと思いますが、そのために比較の対象として合衆国の企業を選び、合衆国の人的資源管理と日本の人的資源管理のどこが違うのかに注目します。現状の理解が目的ですが、そのために歴史的アプローチを重視します。
 合衆国の人的資源管理の教科書では労使関係にあまり触れませんが、日本の大企業では会社と労働組合との間の労使関係が人的資源管理にとって重要です。この授業(とくにII)では労使関係(集団的労使関係)についても考えます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 日本の人的資源管理がどのような特徴を持っているのかを理解してもらうのが授業の狙いです。聞きなれない言葉や、すぐには分からない考え方を紹介しますが、授業の最後にはそうした言葉や考えに違和感を感じることがないようにしたいと思います。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 最後に行う試験の比重は大きいですが、それは授業への出席が前提です。状況を見て、途中で小テストやレポートを課すかもしれません。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 とくにテキストは用いません。参考文献はその都度指示します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業で用いるパワーポイントの概要をe-learningで公開しますから、それで予習・復習を行ってください。また新聞などを通じて企業の活動に関心を持ってもらいたいと思います。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 授業への出席はとても重要です。パワーポイントを使用しますが、極力ノートを取ってください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 人事制度と労使関係
【第2回】
 合衆国における人事管理(1)
【第3回】
 合衆国における人事管理(2)
【第4回】
 合衆国における人事管理(3)
【第5回】
 合衆国における人事管理(4)
【第6回】
 日本における人事管理(1)
【第7回】
 日本における人事管理(2)
【第8回】
 日本における人事管理(3)
【第9回】
 自動車産業における生産管理と人事管理(1)
【第10回】
 自動車産業における生産管理と人事管理(2)
【第11回】
 自動車産業における生産管理と人事管理(3)
【第12回】
 採用管理
【第13回】
 昇進管理
【第14回】
 教育訓練
【第15回】
 まとめ