Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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演習 II 河野 正光
必修  2単位
【観光経営】 14-1-1130-2658-16A

1. 授業の内容(Course Description)

 「観光立国」を目指す日本にあって、ツーリズム産業は誰から見ても今後「夢のある事業」のひとつである。
 現在、宿泊・観光産業を取り巻く環境としては、「おもてなし」の進化、顧客満足(CS)と従業員満足(ES)との関係、人材育成、環境対策、企業・業界の社会的責任(CSR)、リスクマネジメント等、推進して行かなければならない問題も数多くある。 
 今後の訪日外国人客の大幅な増加とともに、まさに一番ホットな業界がツーリズム産業といっても過言ではない。
 また地方では、地域活性化対策として「魅力あるリゾート・観光まちづくり」「温泉・観光地の活性化」等を推進し、集客に努力し成果をあげているところも数多くある。
 リピーター客の多い観光地・宿泊施設の要件は何か? そこにはどのような工夫がなされているか?
 これらの実情をインターネット・新聞・専門誌・書籍等や夏合宿(フィールドワーク)から最新情報を収集・調査研究し、学生自らが経営・運営したいと思っている観光地・宿泊施設を「ハード面、ソフト面、ヒューマン面からバーチャル経営」してもらいたい。
 どうしたら魅力的な観光地・宿泊施設を経営できるのかを実際に研究し、実現可能なものは事業モデルとして観光業界・関係先に積極的に提案していきたい。
 数多くのテーマの中から好きなテーマを選び出し、数人でグループをつくり、自分達の研究興味のある分野について、従来の発想にとらわれることなく自由に研究し、業界・社会に提案してもらいたい。
 その成果を各グループで「グループ研究論文」を作成し、ゼミ全体として1冊の「ゼミ報告書」を完成させたい。
 このゼミは、「創楽力(楽しみを創り出す)・企画力・提案力・発表力の育成」を目標にしていきたい。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 秋期では各グループの調査・研究課題に基づいて実施したフィールドワーク結果等を通じて、その調査研究結果をまとめ、グループごとに「グループ研究論文」を作成し、ゼミ全体として「ゼミ報告書」の完成を目標としたい。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 研究課題の取り組み・発表、企画内容(魅力度・企画力・実現性)、グループ討議の発表内容、調査・研究レポートの内容、演習活動の貢献度等と出席状況を合わせ、総合的に評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 書籍・インターネット・専門誌・新聞・宿泊施設のパンフレット等から必要な資料を収集する。必要に応じテーマに関連した資料を配付する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 前週に他のグループからアドバイスを受けた課題・問題について、次週までに調査・研究し発表してもらうので、グループ活動を自発的に行って欲しい。
 このような活動の中から、問題・課題発見力や解決力を研いてもらいたい。
 就職活動に備えて、時事問題討議・発表も実施したい。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 ゼミは、自分たちの「研究・調査を通じて楽しく学びながら成長する」ためにあるものなので、自主的に取り組んで欲しい。事前に研究課題を決め、グループ討議をし、発表することによって将来の「就職活動」にプラスになるようにプレゼンテーションのトレーニングもあわせて行う。
 この授業では、「考える→自分の言葉で表現する」訓練をすることによって社会人基礎力を育成したい。
 また、大学生活の目的の一つである「一生お付き合いできる友人」をつくって欲しい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 演習方針・研究計画説明
【第2回】
 夏合宿(フィールドワーク)の調査・研究結果のまとめ(1)
【第3回】
 夏合宿(フィールドワーク)の調査・研究結果のまとめ(2)
【第4回】
 調査・研究結果発表 1  他のグループからのアドバイス(課題・問題点)
【第5回】
 調査・研究結果発表 2  他のグループからのアドバイス(課題・問題点)
【第6回】
 調査・研究結果の掘り下げ(1)
【第7回】
 調査・研究結果の掘り下げ(2)
【第8回】
 調査研究結果の最終発表(プレゼンテーション)1  他のグループからのアドバイス(課題・問題点)
【第9回】
 調査研究課題の最終発表(プレゼンテーション)2  他のグループからのアドバイス(課題・問題点)
【第10回】
 グループ論文構成(目次)発表 
【第11回】
 グループ論文内容の相互チェック 1
【第12回】
 グループ論文内容の相互チェック 2
【第13回】
 グループ論文原稿完成
【第14回】
 グループ論文最終原稿完成→印刷
【第15回】
 グループ論文「ゼミ報告書」完成→全ゼミ生へ引渡し