Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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環境法 II/環境法B 桐山 正敏
選択必修  2単位
【観光経営】 14-1-1210-1951-10A

1. 授業の内容(Course Description)

 環境問題は、現代社会の人間の営みが自然の回復力を上回る負担を環境に与えることから生じている。環境法は、このような環境への負担を和らげるための制度的な取組みである。環境問題の原因、影響、対応の理解には、法学以外の社会科学や自然科学、工学の知識も係る。「環境法A」では、国内法、国際法の基本ルールを理解することを目的とする。環境保全、環境紛争解決の具体的な法律の多くについては「環境法B」で議論するが、個別の法律条文の解釈よりも、環境問題全般への理解を深めることを重視する。「環境法A」「環境法B」両者が一体となって、環境法を全体的に理解することとなる。
 なお、講義予定は目安であり、内容の理解度等を考えて調整する。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ① 地球環境を巡る諸問題についての体系的な知識を有し、現実の環境問題について意識を持って対応することができる。
 ② 環境問題の現在を認識するとともに、多様な環境問題の防止や環境の回復のための法の仕組みを理解すること。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 試験(またはレポート)の成績だけでなく、出席、質問等の授業への態度も合わせて、総合的に評価・判断する。欠席の多い学生には単位を与えない。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 交告尚史他『環境法入門 第2版』(有斐閣)をテキストとする。
 判例については『環境法判例百選 第2版』(有斐閣)を利用する。
 適宜、関連する新聞記事等を配布し、閲読を指示することがある。
 小型六法(『ポケット六法』、『コンパクト六法』、『デイリー六法』)のいずれかを持参すること。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 予定されている授業の該当部分について、必ず事前に一読しておくこと。
 授業後、テキスト及びノートを再読すること。
 新聞には環境問題に関係する記事も数多く掲載されている。少くとも一紙にざっと目を通しておくことが望ましい。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 ① 関連科目 民法(不法行為法)を履修しておくことが望ましい。
 ② 環境法の分野では法改正、新判例も多い。講義ではこのようなことも補足的に説明するので出席は重要である。遅刻や無断欠席はしないこと。試験やレポートの課題も講義を聴いていなければ答えられない。テキスト、小型六法は必ず持ってくること。新聞やテレビの関連報道には関心を持つこと。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】~【第3回】
 環境法の基本原則
【第4回】
 環境保護の担い手
【第5回】~【第7回】
 環境保全の手法
【第8回】~【第13回】
 環境紛争とその解決方法
【第14回】
 国際環境紛争
【第15回】
 上記の講義の予定が順調であれば、まとめと試験又はレポート作成。
 ただし、理解度等によっては調整する。