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授業の内容(Course Description) |
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民法は財産を規律する法体系です。本講義では、財産の移転の基礎となる契約意思表示に欠陥があった場合の効果と、売買契約以外の様々な契約と、他人の権利を侵害した場合の責任について主に学んでいきます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①法律学の基礎的知識を身につける ②民法の全体像を俯瞰することにより、ビジネスの基本となる契約の基礎を学ぶこと
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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講義レジュメを配布いたします 参考文献:川井健『民法入門』(2012年・有斐閣)、川井健『はじめて学ぶ民法-所有、契約、不法行為、家族』(2011年・有斐閣) さらに学習を深めたい学生は、川井健『民法概論(1)民法総則第四版』(2008年・有斐閣)、川井健『民法概論(2)物権法第二版』(2005年・有斐閣)、川井健『民法概論(3)債権総論第二版補訂版』(2009年・有斐閣)、川井健『民法概論(4)債権各論補訂版』(2010年・有斐閣)、『民法判例百選I債権第6版』(別冊ジュリスト195号)、『民法判例百選II債権第6版』(別冊ジュリスト196号) などを利用するとよいと思います。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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皆さんの日常生活で民法に接しない日はないといっていいでしょう。朝起きて電気がつくのは電気供給契約をしているから、大学に登校するために電車に乗れるのは旅客運送契約をしているから、コンビニで物を買うときは売買契約をしているから・・・数限りありません。毎日の何気ない行為が民法上のどんな行為に該当するのか考えてみると民法の学習が楽しくなると思います。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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経営に不可欠の取引は民法における契約法で規律されます。株式会社の取締役の善管注意義務違反の源は民法上の委任契約にあります。自社商品が消費者に対して損害を与えてしまったらPL法による損害賠償責任が発生するかもしれません。 経済効果は法を変えることによってどのように変化するのか、法改正による経済分析をするといがいな結果が出るかもしれませんし、不法行為による損害賠償と保険制度の関係を経済分析すると新たな保険商品を開発するきっかけとなるかもしれません。経済学、経営学の観点からの法律学の可能性は無限にあります。多くの興味を持って講義に望んでみてください。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション(授業計画・成績評価など) 【第2回】 売買契約からみた債権債務の発生、物権変動復習 【第3回】 もし意思表示が合致していなかったら(心裡留保・通謀虚偽表示・錯誤) 【第4回】 もし意思表示が合致していなかったら(詐欺 ・強迫) 【第5回】 権利移転型の契約(贈与・売買・交換) 【第6回】~【第8回】 貸借型の契約(使用貸借・賃貸借・消費貸借) 【第9回】~【第11回】 労務提供型の契約(雇用・請負・委任・寄託) 【第12回】 損害賠償(債務不履行・不法行為) 【第13回】 権利の侵害(不法行為) 【第14回】 権利の侵害(特殊不法行為) 【第15回】 まとめ
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