Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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篆刻アート表現研究 I 内門 亮子
選択  2単位
【人間文化】 14-1-1310-1753-09A

1. 授業の内容(Course Description)

 篆書、隷書の古典臨書を中心として展開する。篆書は漢字の五つの書体の中で最も古い書体である。現在見ることの出来る最古の漢字は甲骨文字であるが、その後殷代から秦代までの千数百年の間に変遷し、ほどなく隷書が誕生した。隷書は篆書を直線的にし、簡略化したことから発生した書体である。今日私たちがよく使う楷書や行書、さらには草書の三体はすべて隷書を経て発達してきたものである。
 篆書・隷書は、漢字の歴史の中では古いスタイルではあるが、現代でもいろいろなところで使われており、かえって新しさを感じさせる。
 篆書・隷書を学ぶことによって、文字の成り立ちを知り、また表現の幅を広げることができる。何より、書に対する新たな興味が広がっていくものと思う。
 ここでは、曹全碑、木簡、石鼓文を臨書する。また、姓名印を刻す。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 中国の、秦、漢代を代表する篆書・隷書の名蹟を臨書することによって,篆隷の特徴を知り、基本的な用筆や結構法を習得する。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席が6割を超えること。その上で作品と、平常点によって評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 必要に応じてプリントを配布する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 関連する文献を精読すること。
 自宅でも練習すること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 書道用具(筆大小、墨、硯、紙)必携

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 授業の内容、進め方について
【第2回】
 隷書の基礎技法について
 曹全碑の臨書①
【第3回】
 曹全碑の臨書②
【第4回】
 木簡の臨書①
【第5回】
 木簡の臨書②
【第6回】
 木簡の臨書作品を制作①
【第7回】
 木簡の臨書作品を制作②
【第8回】
 篆刻①
【第9回】
 篆刻②
【第10回】
 篆刻③
【第11回】
 篆書の基礎技法について
 石鼓文の臨書①
【第12回】
 石鼓文の臨書②
【第13回】
 石鼓文の臨書作品を制作①
【第14回】
 石鼓文の臨書作品を制作②
【第15回】
 まとめ、作品鑑賞