1. |
授業の内容(Course Description) |
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社会的養護で生活する子供たちは、心理的な疎外感及び親などから虐待を受け心身を傷つけられるなど困難を抱えている。そうした子どもたちの適切な成長及び発達の保障を援助者としての施設職員にどう求められているかを具体的な事例を参考に学ぶ。又、グループ討議で児童福祉についての認識を相互に学び合う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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・児童福祉施設(主に児童養護施設)で生活する子どもへの理解を具体的な事例を通して学ぶとともに、子どもの生活への援助のあり方を学ぶ。 ・施設入所時の対応から、日常生活の支援、治療的支援、自立への支援、アフターケアまでの子どもへの支援について学ぶ。 ・家族への支援、地域とのかかわりについての実際を理解し、認識を深める ・社会的養護にかかわる職員の専門性及び職員のチームワークと働き方を理解する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業の出席状況を特に重視します。及び授業で実施するレポートやグループ討議の参加態度などで総合的に評価します。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト 『実践から学ぶ社会的養護の内容』 編者 中山正雄。発行 保育出版社
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・児童福祉に関わる制度の改正及び児童虐待などの報道記事を読んでおく。 ・次週の課題についてテキストやインターネットで調べておく。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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幼児教育者及び保育者を目指す者として、児童虐待がいかに子どもの心を傷つけるかを理解し、教育・保育・児童福祉施設などの現場での支援のあり方を自分なりに考えて欲しい。又、児童福祉施設に暮らす子どもたちの実態と思いを知り、児童福祉施設へ実習するための一助として欲しい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 社会的養護を必要とする子どもたちの特性と施設側の受け入れについて 【第2回】 子どもたちへの支援について①自立支援計画書の内容と作成について 【第3回】 児童福祉施設における日常生活への支援の在り方。子ども集団の人間関係、生活のルール、子どもの意見を反映した生活つくり。 【第4回】 子どもの行動への対応。愛着障害、虐待を受けた子どもなどへの支援の在り方。 【第5回】 子どもの行動への対応。衝動的で粗暴な子ども達などへの支援の在り方。 【第6回】 子ども達への治療について。臨床心理士とのチームワークの在り方児童相談所や専門機関との連携 【第7回】 支援の計画と内容及びその実際について① ・担当居室の運営と職員の支援の在り方 【第8回】 支援の計画と内容及びその実際について② ・施設の行事と集団活動 【第9回】 支援の計画と内容及びその実際について③ ・家庭関係調整について ・家族支援について 【第10回】 支援の計画と内容及びその実際について④ ・リービングケアについて 【第11回】 支援の計画と内容及びその実際について⑤ ・アフターケアについて 【第12回】 施設運営について① ・職員のチームワークと働き方 【第13回】 施設運営について② ・施設の組織と業務及びリスクマネージメントについて 【第14回】 職場内研修と不適切対応の防止 【第15回】 社会的養護の課題と展望について
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