Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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集団の中での心理 滝聞 一嘉
選択必修  2単位
【こども教育】 14-1-1334-0329-24A

1. 授業の内容(Course Description)

 個人が他者や集団・社会からどのような影響を受けるかという「社会的影響の心理」を解説します。具体的には、態度と態度変化といった個人内の心理過程、援助と攻撃といった対人的相互作用、同調・リーダーシップ・集団意思決定といった集団過程や、群衆行動・デマ・世論・流行といった集合行動を解説します。これらの内容は社会心理学の領域に属します。社会心理学は人間の行動が社会的な要因によってどのように影響されるかを研究する学問です。実際に社会心理学の実験、調査や心理テストを体験してもらうなどして、できるだけ多くの具体例を示しながら授業を進めていきます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 社会心理学の研究対象を理解するとともに、研究方法についても実際に実験、調査や心理テストを体験することで実践的に理解する。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 定期試験(70%)、平常点(30%)で評価を行います。
 定期試験欠席者は、0点の評価となるので注意してください。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 配布プリントを教材として用います。テキスト購入はありません。 
 参考文献は授業中に指示します。 

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 教材の指定箇所を読んでおくこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 授業時間の前半に実験、調査や心理テストを実施することが多いので、遅刻をしないこと。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 社会心理学の視点(1)
  社会心理学とは、社会心理学の対象
【第2回】
 社会心理学の視点(2)
  社会心理学の方法、研究の倫理
【第3回】
 社会的影響(1)
  同調
【第4回】
 社会的影響(2)
  流行、少数派の影響
【第5回】
 社会的影響(3)
  社会的勢力、権威への服従
【第6回】
 社会的影響(4)
  承諾を導く技法、影響力の分類
【第7回】
 社会的影響(5)、態度と態度変化(1)
  態度とは、態度変化の要因、条件づけと態度変化
【第8回】
 態度と態度変化(2)
  認知的不協和と態度変化
【第9回】
 態度と態度変化(3)
  認知的バランスと態度変化
【第10回】
 態度と態度変化(4)
  説得とは、恐怖訴求
【第11回】
 態度と態度変化(5)
  精緻化見込みモデル、説得への抵抗
【第12回】
 集団と個人(1)
  社会的手抜きと社会的促進・社会的抑制
【第13回】
 集団と個人(2)
  リーダーシップ、コミュニケーション・ネットワークの「型」による課題遂行の違い
【第14回】
 集団と個人(3)
  集団凝集性、集団意思決定、集団所属の理由
【第15回】
 補足とまとめ
 定期試験