Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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初級者のためのTOEIC対策講座 I 吉田 浩二
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【自己啓発(短大)】 14-1-1334-0572-07A

1. 授業の内容(Course Description)

 TOEIC受験に向けた試験対策を行いますが、まずはTOEICの概要を知り、その形式に慣れることから始めます。対象は、TOEIC初心者で英検3級合格程度の英語力がある学生、あるいは、現在300~350点レベルの初級者を想定しています。TOEICは英語の運用能力(=実際のコミュニケーションが円滑に行えるか)を測定するテストですので、特にリスニング問題においては、瞬間的な判断力が要求されます。一見易しい文章であっても侮ることなく、練習を重ね、実践的英語力を磨きましょう。一般に、「日本人は文法・読解は得意だが、聞き取り・会話が苦手」と言われることが多いのですが、TOEICのデータに関する限りは逆の傾向が見られます。協会発表の公式データによると、例えば、12万人以上が受験した2012年9月度のテストにおいて、リスニング部門の平均スコア310.6に対し、リーディング部門の平均スコア255.6となっています。そこで、前期は、より得点がしやすいと思われるリスニング部門を集中的に訓練します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①PART1(短文の聞き取り)→ 基本単語を正確に書き取ることができ、60~80%程度得点できる。
 ②PART2(典型的な質問→応答パターン)→ 場面に応じた定型表現に慣れ、60~80%程度得点できる。
 ③PART3(短い会話の内容把握)→ 必要な情報のみに集中することで、30~40%程度得点できる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席30%、期末試験70%で評価します。ただし、出席に関する不正行為が判明した場合、期末試験の受験を認めませんので、当然「不合格」となります。また、たとえ15回全部出席したとしても、期末試験で一定レベルに達しなければ、「不合格」となります。単位稼ぎには向きません。22年度受講者の単位修得率は約70%、23年度は約85%、24年度と25年度はどちらも約72%でした。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:『400点をめざす新TOEIC Testリスニング対策問題集 』 松柏社

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 毎回の授業が試験のつもりで緊張感を持って取り組んでもらうため、原則として、予習は不要です。その代わり復習は、自信を持って「聞き取れた」と思えるまで、付属の自習用CDを使って念入りに行うこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 受講希望者多数の場合、適正な授業環境確保のため、人数制限する可能性があります。初回の授業に出席しなければ、抽選対象になりません。また、昨年度私が担当したこの科目を履修したものの「出席不良」で不合格となった上級生は、抽選の際優先順位が低くなります。
 この授業は、「自己啓発」の一環として開講されている科目です。他人の勉学の邪魔をするような非常識な学生は言語道断ですし、努力が嫌いな人もお断りします。出席に関する不正行為についても、厳しく対処します。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 Guidance、履修(希望)受付、(状況が許せば)簡易実力診断テスト実施
【第2回】~【第5回】
 PART1, PART2, PART3
【第6回】
 PART3, PART4
【第7回】~【第10回】
 PART1, PART2, PART3
【第11回】
 PART3, PART4
【第12回】・【第13回】
 PART1, PART2, PART3
【第14回】
 PART3, 試験範囲解説
【第15回】
 まとめ・期末試験