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授業の内容(Course Description) |
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今日、全世界では、たくさんの人々の国際移動がおこっており、その数は年間一千万人をこえると推定されるといわれる。日本も例外ではない。本演習では、「ひと」特に子どもに焦点をあて、外国につながる子ども−日本国籍の有無にかかわらず、複数の「文化」を移動する子ども−がかかえる課題について、その現状ととりくみをしる。外国につながる子どもが複数の言語文化間を日々移動しながら生活をしているということに着目し、その現状ととりくみの学習をとおして、現在の学校教育のあり方、日本の学校文化、自分自身がもつ学習観や教育観を内省し、考察する。自分が考察したことをまとめて、発表し、討論することで、さらに考察をふかめる。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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(1)外国につながる子どもの教育について、現状ととりくみをしり、何が問題なのか、どうすべきか、子どもの立場にたって、かんがえる力を身につける。 (2)自分自身のうけてきた教育はどのようなものであったのか内省し、それについてしらべ、説得力をもった「自分」のことばでプレゼンテーションすることができる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点(授業へのとりくみ、課題提出)60%、期末試験(レポート)40%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献:江原裕美編著『国際移動と教育』明石書店 山田千明編著『多文化に生きる子どもたち』明石書店 多文化共生キーワード事典編集委員会編『多文化共生キーワード事典』明石書店 子どもの貧困白書編集委員会編『子どもの貧困白書』明石書店 デビッド・C. ポロック+ルース=ヴァン・リーケン『サードカルチャーキッズ』スリーエーネットワーク
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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課題については、熟考してとりくみ、期日厳守で提出すること。表現形式にも留意すること。 今日的テーマをとりあつかう授業であり、授業に関する報道が連日のようになされている。よって、新聞等の報道を、頻繁にチェックするようにこころがけること。 参考文献、授業中適宜紹介する文献は積極的にどんどんよむようにすること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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(1)授業をやすまない。遅刻しない。 (2)履修者同士のまなびあいが基本となるのが演習である。たのしく意義ある授業をつくりあげていく授業主体者は、履修者一人ひとりである。 (3)教室外で学習する機会をもうけることがある。その際、しっかりと準備をして、ふりかえりも十分におこなうこと。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション、演習の目的 【第2回】 外国につながる子どもの教育・支援の概観 【第3回】 第二言語習得の問題 【第4回】 子どもの発達とこころ 【第5回】 移動とアイデンティティ 【第6回】 識字教育と夜間中学 【第7回】 教育制度:子どもの教育権と学習権 【第8回】 発表の準備その1 【第9回】 発表の準備その2 【第10回】~【第14回】 個人発表とそれについての討議 【第15回】 全体のふりかえりとまとめ
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