Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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日本語教育実践アプローチ I 土屋 千尋
選択  2単位
【こども教育】 14-1-1334-1586-35A

1. 授業の内容(Course Description)

 日本国内外をとわず、様々な教育現場で、日本語学習者(年少者および成人)の多様なニーズにこたえうる学習支援者になるためにはどうしたらよいか考察していく。他人の手によるシラバスやこれまでの教授法をそのまま適用していくような受身的な姿勢ではなく、自分自身で学習者にあった支援方法を創造し実践していくような能動的かつ柔軟なとりくみ姿勢をまなぶ。また、学習者とどうむきあい、どうやったら相手に「日本語」で「気もち」や「かんがえ」がつたわるか、常に意識することをこころがけながら、クラスメートと常に相談しあって、アドバイスをしたりされたりしながら、作業をすすめていく。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 (1)日本語クラスの準備ができ、実際のクラス時におこる不測の事態に対して、臨機応変に対応できる。
 (2)学習者と対等な関係をむすび、学習者とともにたのしみながら、みずからがまなんでいく姿勢をもつ。
 (3)自分の日本語や、自分および相手の背景にある文化を常にみつめなおすことができる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 平常点(授業へのとりくみ、小テスト、課題提出)50%、期末試験(レポート)50%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 参考文献:浅倉 美波 他『日本語教師必携ハート&テクニック』アルク
      東京YMCA日本語学校編『入門日本語教授法』創択社
      河野俊之『Teach Japanese〜日本語を教えよう第2版〜』凡人社
      齋藤ひろみ編著『外国人児童生徒のための支援ガイドブック』凡人社
      友松悦子・和栗雅子著『短期集中初級日本語文法総まとめ ポイント20』スリーエーネットワーク
      川村湊『海を渡った日本語−植民地の国語の時間(新装版)』青土社

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 教案作成など、課題について、熟考して、とりくみ、期日厳守で提出すること。指定テキスト・参考文献および授業中適宜紹介する文献はかならずよむようにすること。模擬授業準備および外国につながる子どもの課題の考察のため、サイト、文献、活用できることは何かないか、日頃からよく注意すること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 (1)本授業の履修には、旧カリキュラム課程履修者(2011年度以前入学者)は日本語教育概論I・IIをふくめ日本語教員養成課程の必修科目12単位以上を取得していること、新カリキュラム課程履修者(2012年度以降入学者)は「日本語教育方法論I・II」4単位、言語分野から4単位以上をふくめ日本語教員養成課程の必修科目16単位以上を取得していることが必須条件である。
 (2)当該科目履修希望者は「かならず」第1回目の授業に出席すること。授業の詳細を第1日目に指示するので初日の欠席者の履修は困難である。
 (3)模擬授業の準備は入念におこなうこと。
 (4)本授業は、日本語教員養成課程修了証取得のための必修課目となっており、かつ、課程の総しあげとなる科目である。そのことを十分にふまえて、学習にとりくんでいただきたい。当然のことながら、授業にはおくれず、やすまないこと。欠席のおおい学生は履修が困難である。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション、講義の目的
【第2回】
 授業の展開と授業評価
【第3回】
 教案作成と模擬授業準備 その1
【第4回】
 教案作成と模擬授業準備 その2
【第5回】
 教材教具について
【第6回】
 日本語教育活動の実際 その1
【第7回】
 日本語教育活動の実際 その2
【第8回】
 日本語教育活動の実際 その3
【第9回】
 日本語教育活動の実際 その4
【第10回】
 日本語教育活動の実際 その5
【第11回】
 模擬授業の講評
【第12回】
 外国につながる子どもの教育の実際 その1
【第13回】
 外国につながる子どもの教育の実際 その2
【第14回】
 地域における日本語活動
【第15回】
 全体のふりかえりとまとめ