Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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社会科・公民科教育法 I 佐藤 高樹
教職  2単位
【短大教職】 14-1-1334-1849-21A

1. 授業の内容(Course Description)

 (※本授業は、教育職員免許法施行規則に定める「教職に関する科目」-「教育課程及び指導法に関する科目」である。中学社会、高校公民の免許取得を希望する者にとっては必修の科目である。)
 この授業では社会科教育、公民教育に関する研究蓄積をふまえながら、(1)社会科、公民科という教科の基本性格、教育課程における位置づけと役割について理解を深めるとともに、(2)学習指導案の作成やグループでの討論を通して、今後求められる中等社会系教科の実践指導のあり方について学ぶ、ことを主眼とする。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①学習指導要領を読み、その内容(社会科・公民科の目的、改訂の意図など)に依拠しつつ、単元設定の理由や授業実践の「ねらい」について論理的に説明できる。
 ②社会科・公民科(社会系教科)の授業構成に関わる一定の理論的知識・視点を獲得し、それを活用しつつ教科内容・教材・授業実践のあり方について論じることができる。
 ③授業展開が十分具体的といえる、社会科・公民科の学習指導案(細案)を作成できる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 学習指導案、課題レポート・宿題、授業への参加状況[リアクション・ペーパーの提出、議論への参加]に基づいて総合的に判断する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編』、同『高等学校学習指導要領解説 公民編』
 ※その他、「教科書」については、初回授業時に指示する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 ①(下記「授業の計画」にもあるように)プレゼンをさせるので、受講前の段階から社会科・公民科に関する知識・情報収集(=教材研究)を行い、また、説明方法(資料や視聴覚メディアの活用方法)に関する学習を進めておくこと。
 ② 課題の提出には、参考文献を読むことが欠かせない。図書館で参考文献や教育雑誌(論文記事)を頻繁に探すクセをつけること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 ①理由なく欠席した学生は、その時点で本授業を受ける資格を失うので注意すること(諸事情で出席できない場合は、前もって教員に連絡すること。研究室:9号館2階研97、メールアドレスなどは大学の教員紹介ページを確認)。
 ②教科領域に関わる知識(内容)なくして、指導法(方法)はありえない。学力がないのに、指導技術だけがうまくなる「万能薬」は存在しない。各自、知識の剝落を補う「学び直し」を同時に行いながら、授業に参加すること。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 受講にあたっての注意、授業の進め方について、受講生の授業観
【第2回】
 社会科・公民科「知識・ネタ」プレゼンテーション(1) ―個人発表―
【第3回】
 社会科・公民科「知識・ネタ」プレゼンテーション(2) ―個人発表(つづき)―
【第4回】
 社会科・公民科「知識・ネタ」プレゼンテーション(3) ―ふり返り、総括―
【第5回】
 学習指導要領(解説書)を読む
【第6回】
 社会系教科における「実践的指導力」の検討
【第7回】
 中等社会系教科 教材研究・授業づくりに向けて―実践例に学ぶ―
【第8回】
 中等社会系教科 社会授業構成理論の検討
【第9回】
 シナリオ型指導案の作成
【第10回】
 教科書研究とその動向
【第11回】
 教科書を使った授業づくりの検討(1)
 ―グループ・ワーク―
【第12回】
 教科書を使った授業づくりの検討(2)
 ―成果発表―
【第13回】
 学習指導案の作成に向けて
【第14回】
 学習指導案の検討(「"教えて"考えさせているか」)
【第15回】
 まとめと評価、自己批評
 (※受講者の人数に応じて作業体験的学習を導入するなど、変更を行う。)