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授業の内容(Course Description) |
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この授業は、地域社会に生きる人々にとって、有益な学習機会の充実を図るうえで担う社会教育の役割について考え、実践性にも重点を置いた、講義とワークショップを組み合わせた内容となっている。 学び続ける主体としての人間に寄与する社会教育計画とはどのようなものであろうか?学習の資源としての地域社会を有効に活用するための方策について考えるうえで、社会教育事業を通じて提供される学習機会の種類、学習主体の年齢層の違い、施設設置主体の多様性など、さまざまな事柄を把握しておくことは重要である。最近では、地域の課題やまちづくりを「ソーシャルデザイン」や「コミュニティデザイン」という手法を用いて地域住民が主体となって活発に展開し成功しているところも少なくない。そして、このような手法には、課題に携わる人々の積極的参加を促すさまざまな技法が取り入れられている。 授業の後半では、グループワークを通じて、社会教育事業を受講生のみなさんが立案し、地域づくりやコミュニティ形成において用いられる技法を実際に活用する。そして、みなさんが立案した内容を相互に発表し検討することを通じて、社会教育計画における地域社会と学習の要点をワークシートに反映することで、今後の実践に活かしていける礎を作っていこう。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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・地域社会における社会教育の計画と立案に関する理論や方法について説明することができる。 ・地域社会が抱える実際の問題について社会教育がいかなる役割を担っているかを把握することができる。 ・実際に社会教育事業の立案を行い、プランを提示することができる。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点(グループワークなどにおける取り組み、貢献度)50% 成果物の内容・レポート50%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは用いないが、参考文献、資料は授業中に適宜提示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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グループワークがあるため、授業時間外での事前準備、授業内容の復習、グループ構成メンバーとの打ち合わせが、特に必要となる。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業内容の理解に基づいて、受講生の意見や要望を反映したグループワークを実施するので、最初から最後まで通して参加できる学生に限ります。また、グループワークに積極的に参加できることが条件となります。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】 社会教育・生涯学習の理論的、実践的特徴 【第3回】 地域社会に設けられている学習機会についての理解 【第4回】 地域のなかの社会教育事業における意義と課題 【第5回】 青年期における学習課題と地域社会における実践~事例紹介を踏まえて 【第6回】 地域社会が抱える問題の発見と解決に関する技法、実践例の紹介(1) 【第7回】 地域社会が抱える問題の発見と解決に関する技法、実践例の紹介(2) 【第8回】 グループワーク:テーマ設定とグループ分け 【第9回】 グループワーク:地域ニーズの把握と社会調査データの収集 【第10回】 グループワーク:地域社会に求められる社会教育事業のあり方を考える 【第11回】 グループワーク:利用可能な資源の探索と連携を踏まえた立案の整理 【第12回】 グループワークの成果発表1 【第13回】 グループワークの成果発表2 【第14回】 グループ間相互の検討に基づくワークシートの作成 【第15回】 作成したワークシートへのリプライと授業総括
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