Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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家族とジェンダーの社会学 渡辺 秀樹
選択  2単位
【教育】 14-1-1350-3810-13A

1. 授業の内容(Course Description)

 家族とジェンダーに関わるさまざまな出来ごとをとりあげ、社会学からの考察を試みる。基本的には、質的なデータが中心となる。たとえば、児童虐待やDomestic Violenceなどの事件報道、インタビューを通した個人の家族的経験の資料などをケースとして、それを家族の問題/ジェンダーの問題、あるいは社会の問題として考える。出来ごとを通して、家族とは何か、ジェンダーとは何かを考える。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 社会学の基本、「個人的なミクロな出来ごとを、社会のさまざまな要因の複合のなかにおいて見ること」の学習が目標である。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業内小レポートと試験の結果による評価

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキストはない。
 参考文献は、
  1、渡辺秀樹ほか著、『いま、この日本の家族』(弘文堂、2010)。
  2、渡辺秀樹ほか編著、『越境する家族社会学』(学文社、2014)。
  3、宮島喬・島薗進編『現代日本人の生のゆくえ』(ミネルヴァ書房、2003)。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 映画でも小説でもよい。それらを家族とジェンダーという視点で読むと、どのように分析できるかを考えて,授業内小レポートに活かしてほしい。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 家族について、常識の眼鏡を外して、社会学の眼鏡で見ることの楽しさや面白さを味わってほしい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 個人的な出来ごとを社会的な構造や規範から見ることの実践
【第3回】
 「子ども置き去り事件」から考える(1);参考文献の1、とくに渡辺執筆分を使用する。
【第4回】
 「子ども置き去り事件」から考える(2)
【第5回】
 「子ども置き去り事件」から考える(3)
【第6回】
 「家族と出会う」インタビュー記録の分析から(1)ー参考文献の3、とくに第4章を使用する。
【第7回】
 「家族と出会う」インタビュー記録の分析から(2)
【第8回】
 「家族と出会う」インタビュー記録の分析から(3)
【第9回】
 「家族と出会う」インタビュー記録の分析から(4)
【第10回】
 家族における子どもの社会化環境の変化
【第11回】
 子どもの社会化における家族と階層
【第12回】
 子どもの社会化における家族とジェンダー
【第13回】
 多様化する家族;国際比較から
【第14回】
 多様化する家族;歴史的視点から
【第15回】
 まとめと試験