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授業の内容(Course Description) |
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アジアでは各地域で特色ある個性を備えた文明や文化が栄えた。古代に成立したそれらの原型は、中世に制度化が進み、近世に至り「伝統的」社会・文化として成熟し、時代の変遷のなかで連続と断絶とをはらみつつ近代国家にまで受け継がれてきている。本講義では古代から近世に至るアジアの「前近代史」すなわち各地域での個性豊かな「伝統社会・文化」の確立過程を概観する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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アジア諸地域の地理・自然・民族・宗教など基礎知識を身につける。 アジア各地域の「前近代史」を各地域の生態環境との関わりを主眼に学び、各地域の「個性」について概要を説明できるようになる。 さらには現代と過去の歴史の「語られ方」を通し、現代の相対化に繋がる視点を獲得することをめざす。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験またはレポート(85%)及び平常点(15%)より評価する。平常点は出席確認を兼ねたレスポンスペーパー及び出席状況より判断する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書は特に指定しない。授業時に必要な資料は配布し、関連文献は随時紹介する。 授業全体の枠組み理解を助けるために以下の文献を挙げる。 『グローバル時代の世界史の読み方』(歴史文化ライブラリー183) 宮崎正勝、吉川弘文館、2004年 『世界単位論』(学術選書049) 高谷好一、京都大学学術出版会、2010年 『アジアの歴史 東西交渉からみた前近代の世界像』(岩波現代文庫) 松田壽男、岩波書店、2006年 『アジアの歴史』藤家禮之助(編)、南雲堂、1992年
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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予習・復習を行うことを前提として講義を行う。事前の予習により基本的事実を把握し、授業を通してテーマのコンセプトに触れ、復習として紹介された文献を読み各自で理解を深めることが必要である。その点では復習に重点を置くようにすることを勧める。 各回毎の具体的に参照してもらいたい文献については授業初回に指示する。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業時間外の学習が前提である。各自関心を持った事項については図書館の活用等を通じ自主的な学習を期待する。 なお、講義中は私語を慎むこと。 また、資料は原則その該当時間内のみ配布のため注意すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション:「東洋史」の射程と範囲 【第2回】 地域単位と伝統社会 【第3回】 「文明のあけぼの」と現在 【第4回】 中央ユーラシア:「遊牧国家」の萌芽 【第5回】 「文明のあけぼの」の現在 【第6回】 東アジア①:「中国世界」の形成と展開 【第7回】 東アジア②:「中華世界」の拡大 【第8回】 東南アジア世界① 【第9回】 東南アジア世界② 【第10回】 南アジアと海世界 【第11回】 海世界と西アジア 【第12回】 イスラムとユーラシア 【第13回】 アジアの近世「帝国」 【第14回】 中東/イスラム世界 【第15回】 総まとめ(予定)
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