Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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環境政策論B 満野 順一郎
選択必修  2単位
【観光経営】 14-2-2120-3409-08A

1. 授業の内容(Course Description)

 環境政策論Ⅰでは快適産業である観光産業が直面している環境問題に関し理解しておくべき基本的な事柄について学習しますが、本授業ではその学習内容を基本に、ホテルをはじめレストランや宴会場など観光産業に求められる様々な具体的対応について各種法令に基づき産業界を指導している行政の立場、法令等を遵守しつつ経済活動を行っている産業界の立場、各々の視点から負荷が少なく経営的にも効果的な対応のあり方について実情や課題等を考察し理解を深めることとします。そのため、本授業では最先端の環境対応方策・技術に詳しい団体や企業の担当者の方々による講義も取り入れ事業経営や環境対応方策の実際についても学習する予定です。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ⑴ 行政、事業経営夫々の立場から環境問題への対応の必要性について考えその重要性を理解することができる。
 ⑵ 観光産業として社会的な責任を果たしつつ事業経営との両立を図ることの必要性と困難性、両立実現のための諸方策の重要性について考え理解することができる。
 ⑶ 環境対応に関する諸方策を事業経営に反映させるための考え方を自分の言葉でまとめ発表することができる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 ①授業時の課題レポート、小論文、グループワーク(評価割合30%)、②授業出席(評価割合20%)、③期末テスト成績(評価割合50%)により成績を評価します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:『環境政策』勝田 悟著 中央経済社
 参考文献:『環境問題入門』小林辰雄・青木慎一 共著 日本経済新聞出版社

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 環境問題への対応については各種メディアや業界から多種多様な情報が様々なレベル・スタンスで発信されています。それは同時に環境問題の本質が複雑で適切な対応が難しいことも意味しています。普段からその視点で各種メディアからの情報を参考に環境問題について考えるよう努めましょう。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 授業時には短時間ですが可能な限りグループワークを行う予定です。その時には自分の考えをグループメートに的確に伝えられるよう、また、グループメートの考えを的確に理解できるよう積極的に議論に参画しましょう。授業終了時には質問時間を設けますので、疑問点等は出来るだけ授業時間内に解決するよう努めましょう。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 環境政策論Ⅱの授業内容と到達目標の説明。第2回以降の授業の進め方に関する説明。小論文の作成・提出。
【第2回】
 環境問題のはじまり ⑴・・・人間社会の発展と環境問題との関わり
【第3回】
 環境問題のはじまり ⑵・・・産業・経済の発展と環境破壊
【第4回】
 工業化社会の発展と環境問題の発生・深刻化
【第5回】
 様々な開発と観光産業の諸特性
【第6回】
 ホテル等観光産業の特性と環境問題への対応・・・⑴
【第7回】
 ホテル等観光産業の特性と環境問題への対応・・・⑵
【第8回】
 ホテル等観光産業の特性と環境問題への対応・・・⑶
【第9回】
 環境保全型社会に向けた諸施策
【第10回】
 地球温暖化抑制施策 ⑴・・・法規制と観光産業
【第11回】
 地球温暖化抑制施策 ⑵・・・法規制と社会生活
【第12回】
 エネルギー問題と観光産業の今後
【第13回】
 日本の省エネレベルと循環型社会の重要性
【第14回】
 企業と消費者の役割
【第15回】
 まとめと科目修得試験