Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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中国経済論特講 I 劉 曙野
選択  2単位
【経済学専攻】 14-1-1110-3860-02

1. 授業の内容(Course Description)

政治的に悪化の一途を辿る中日両国関係は経済交流にどんな影響を与えるだろうかということを念頭におきながら、中国の経済事情を理論的というより実践的に考え、教科書や理論的書籍にはあまり見られない中国経済の実態をできるだけ正しく皆さんにお知らせしようと思います。日本人、特に日本の若者にとって中国は近くて遠い国ではないでしょうか。一国の経済はその国の政治と切り離せない関係がありますので、中国の政治制度についても紹介しながら経済の視角から真実の中国について皆さんといっしょに考えてみようと思います。内容そのものは学部生向けの講義とあまり変わりませんが、大学院生への講義だけに、中国経済が抱えている問題点に焦点を絞ってもう少し突っ込んだ話をしようと思います。
本講義の特徴は、いろいろな資料に見られるデータより、そのデータの後ろにある背景やデータそのものの信憑性などについて、私が自ら経験した実例を挙げながら皆さんといっしょに検討し、私が一方的に教えるのではなく、討論式に営みたいと思います。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

中国経済の実情を正しく把握し、中国経済が抱えている問題点について考え、日中両国の経済交流のためにできることは何かについて考える力を身につけること。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

平常点20%、レポートと学期末試験の総合評価80%の割合で評価する。平常点の一環として講義の区切りの際、出席確認を兼ねて参加者に発表をしてもらう。5回以上欠席の場合、不合格となります。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

テキスト 『教員が作成した資料』
参考文献 『最新版の中国経済論』

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 事前に配った資料をよく読んで、そこに秘められている問題点について考えること。
 必要に応じて、授業終了時に課題を示すことがあるので、それについてレポートを作成すること。
 毎回授業の最初に前回の授業内容に関する発表をお願いしますので準備しておくこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 経済を含め、中国全般にわたって正しい情報をできるだけ多く提供しようとしますので、授業中分からなかったり、納得できなかったり、興味のある部分があったりする場合にはその場で質問したり議論したりしてほしいです。授業が終わってからも何時でも相談にのりますので遠慮なく何でも質問してください。要するに、授業に積極的に取り組む姿勢が重要ですので無断欠席や遅刻には注意してほしいです。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】 イントロダクション
【第2回】 中国経済の概要(自然、人口、GDP、歳入と歳出の問題)
【第3回】 資源問題
【第4回】 産業構造 1
【第5回】 産業構造 2
【第6回】 エネルギー問題
【第7回】 地域格差の問題
【第8回】 貧富の格差の問題
【第9回】 業種の格差の問題
【第10回】 環境問題
【第11回】 大気汚染の問題
【第12回】 土地汚染の問題
【第13回】 水汚染の問題
【第14回】 腐敗の問題 1
【第15回】 腐敗の問題 2