Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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日本文化研究(近代思想) II 渡邉 公太
選択  2単位
【日本文化】 14-1-1310-3868-04

1. 授業の内容(Course Description)

 本講義は、近代日本政治思想史に関する基礎的知識を習得し、当時の日本人たちが世界のなかの日本のあり方をいかに考えたかについて学びます。講義では、近代日本のアジア主義をテーマとし、政治家や思想家たちが日本のアジアにおける位置づけをどのように捉えていたか、そしてその背景にどのような世界観があったかについて理解していきます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

・近代日本政治思想史に関する基礎知識の習得
・日本および世界の歴史の流れに思想家たちの哲学を位置づけることを目指す

3.
成績評価方法(Grading Policy)

・定期試験(80%)
・平常点(20%):課題レポートや小テストを実施することがある

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

・テキスト:特に指定しない
・参考文献:授業時に適宜紹介する

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

・毎回の授業ノートを読み返し、復習すること
・授業で紹介する参考文献を読み、進んで知識の習得に努めること

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

積極的な質問を歓迎します。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

 第一回  イントロダクション
 第二回  「東アジア共同体」論――現代におけるアジア主義
 第三回  江戸時代の「中国」認識――朱子学から国学へ
 第四回  明治維新と「脱亜入欧」――福沢諭吉
 第五回  明治期の日清提携論――玄洋社、近衛篤麿
 第六回  人種闘争論――山県有朋
 第七回  外交における「脱欧入亜」――アメリカ移民法の余波
 第八回  社会主義思想の流入――河上肇
 第九回  国家社会主義――北一輝と大川周明
 第十回  昭和期の日満支提携論――石原莞爾
 第十一回 「中国非国論」から「東亜新秩序声明」
 第十二回 欧米派外交官の対中国政策――石井菊次郎
 第十三回 近衛内閣期の対アジア政策
 第十四回 戦中期のアジア外交――重光葵ら
 第十五回 総まとめ