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授業の内容(Course Description) |
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日本と中国は地理的に近接した隣国同士であり、歴史的に見ても極めて長い関係を共有しています。長年、日本は中国を世界の中心として見る向きが強かったのですが、明治以降はその旧い秩序に対する挑戦を試みます。その結果、現代にいたるまで、日中両国は「友邦」と「敵国」の間を揺れ動く複雑な関係を継続しています。 本講義では、そんな現代の複雑な日中関係の原因となっている近現代の歴史を学ぶことで、日中両国の政治家や官僚、一般国民たちが互いをどう解釈し、自らを定義していたかについて考えてみたいと思います。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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・近現代東アジア国際関係史の基礎知識を習得する ・授業で学んだ知識を応用し、現代の東アジア問題を論理的に説明できるようになる
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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・定期試験(80%) ・平常点(20%):課題レポートや小テストを実施することがある
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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・教科書:川島真・服部龍二編『東アジア国際政治史』名古屋大学出版会 ・参考書:授業時に適宜紹介する
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業ノートを読み返し、復習する。また授業で紹介する参考文献を読み、知識を広げる。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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積極的な質問を歓迎します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第一回】 イントロダクション 【第二回】 前近代の東アジア国際秩序 【第三回】 欧州の覇権と日本の開国 【第四回】 不平等条約の改正 【第五回】 日清戦争 【第六回】 日露戦争 【第七回】 辛亥革命前後の東アジア 【第八回】 第一次世界大戦期の東アジア 【第九回】 ワシントン体制 【第十回】 満州事変と日中対立の深刻化 【第十一回】 日中戦争 【第十二回】 太平洋戦争の勃発 【第十三回】 昭和期日本のアジア主義 【第十四回】 「中国非国論」 【第十五回】 総まとめ
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