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授業の内容(Course Description) |
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我々は経済学などの講義で、企業の投資行動、消費者の消費・貯蓄行動など、様々な経済活動について学びます。ただし、これらは数式や図を用いた「モデル」を用いた分析で、本当にこれらの「モデル」が現実の経済をうつしているかを検証することも同時に大切になります。その為に用いる分析方法である統計学について学ぶのが本講義になります。
講義では、様々なデータの例を用いて、統計学の基礎を学んでいきます。統計学Ⅰで学んだ基礎を用いて、データを用いて、データを集める元となる母集団の特徴を推定する方法や、具体的に2つの項目の関係を分析する手法である回帰分析について学んでいきます。
講義では数学を使用しますが、その都度、計算方法について紹介していきます。また、練習問題を繰り返し解くことで、数字に立ち向かえるように、指導計画を立てていきます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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経済学を学ぶ上で有用なツールである統計学を用いる上での基礎を習得する。 特に、2つの項目の関係を分析する為の回帰分析の計算方法と評価の方法を身につけることを到達目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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講義内で行う小テスト(15%)と、出席点(15%)、期末のテスト(70%)で評価します。また、講義内における積極的な発言も評価に加えます。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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倉田博史・星野崇宏『入門統計解析』新世社 これ以外の参考文献は講義内で紹介する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義前に教科書を読み、講義の後に復習をすることは望ましいです。また、自分が学んだことを周りの人に自分の言葉で伝えることは、学習の強い助けになります。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義では折に触れて皆さんに質問をします。その時に積極的に参加されることを要望します。講義には出席をするようにしてください。具体的な講義のルールについては初回にお話しします。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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1.統計学の基礎 ① データを説明する方法 2.統計学の基礎 ② 確率分布 3.母集団と標本 4.区間推定 ① 平均の推定 5.区間推定 ② 分散の推定 6.点推定 7.推定に関する復習と練習 8.統計的仮説検定の基礎 9.母平均の検定 10. 検定に関する復習と練習 11. 回帰分析の方法 12. 回帰分析の評価 ①係数の評価 13. 回帰分析の評価 ②モデルの評価 14. 統計を扱う上で注意すること 15. 後期の復習
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