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授業の内容(Course Description) |
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労働者が仕事中に負傷することや仕事が原因で病気に罹ることを労働災害といいます。労働災害は、労働者自身にとっても、企業にとっても、大きな損失となりますので、労働災害のない、労働者にとって安全で健康的な職場は当然に確保されなくてはなりません。 秋期に開講されるこの講義では、 労働関係法令Iの内容とも関連しつつ、労働災害のない、労働者にとって安全で健康的な職場を実現するための仕組みについて、労災事故の防止基準、快適な職場環境の形成、化学物質による健康被害の防止などを中心に具体的事例を随時取り扱うことによって、学生に身近な問題として認識して貰い、労働安全衛生法およびその関係法令とそれに関する企業の取り組みの具体的内容について説明しながら、それが働く人や働く場所にどのように関わっているのかについて、理解を深めていくことができるようにしたいと考えています。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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労働災害を防止し、労働者の安全衛生を確保することを目的としている労働安全衛生法およびその関係法令の意義・役割・機能などの知識を習得できることが目標です。 なお、第一種衛生管理者の免許の取得を目的とする場合には、同衛生管理者としての職務の概要及び法的役割について、理解することも目標となります。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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成績評価は定期試験を中心に行いますが、授業への出席状況も加味します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト: 『衛生管理 下 第1種用』 中央労働災害防止協会
参考文献: 浅見恵美子・江原努・近藤恵子『ここからはじまる早わかり労働安全衛生法』 東洋経済新報社
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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テキストや参考文献を読んでおくことに加え、テレビ・新聞等で報道される産業災害に関する記事に関心を持ち、注意しておくことが望ましいです。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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本講義の内容は、就職すると、どのような職場においても、重要な問題となってきます。就職後にも役立つといえますので、積極的に受講して下さい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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第1回 オリエンテーション(授業の目的、内容、進め方等) 第2回 労働安全衛生法の制定・改正の経緯、労働安全衛生法の目的、事業者の責務、適用範囲等 第3回 労働災害防止計画 第4回 安全衛生管理体制(1) 第5回 安全衛生管理体制(2) 第6回 労働者の危険又は健康障害を防止するための措置 第7回 機械等に関する規制 第8回 危険物および有害物に関する規制 第9回 労働者の就業に当たっての措置(安全衛生教育・就業制限) 第10回 作業環境管理・作業管理 第11回 健康管理・健康の保持増進のための措置 第12回 快適職場の形成 第13回 安全衛生改善計画等 第14回 労働安全衛生法に基づく関係政省令のうちの主なもの 第15回 作業環境測定法、じん肺法等の労働安全衛生関係法令の概要
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