Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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スポーツ環境論 I 谷崎 敦彦
選択必修  2単位
【経営】 14-1-1120-3242-23A

1. 授業の内容(Course Description)

 時代や社会が激しく変化する過程に於いて、スポーツを取り巻く環境、社会的な認識も急激にそして大きく変わりつつある。今日スポーツは「世界共通の文化」としてスポーツ基本法により再定義された。又、2020年に東京オリンピックを開催する我が国のスポーツは現代社会に於いて必要不可欠の存在となった。
 一方で明治以降スポーツの受け皿となって来た「学校」「企業」にも多くの問題が発生している。
そもそもスポーツの価値とは何か?スポーツは社会のどの分野で育成されるものなのか? 又望まれるスポーツ活動の在り方に付いて社会学的な側面より詳しく解説する。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 明治以降スポーツを概念として輸入した日本。近代から現代へ至る時代を俯瞰して学ぶことにより19世紀半ばに英国で発祥した近代スポーツが如何に日本の社会に導入され定着したのか?「スポーツ現場での体罰」はなぜ減少しないのか?「スポーツ業界に於ける男女の差別」は如何様に為されているのか?スポーツの持つ今日的な課題を学ぶ。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席  :7割以上の出席を前提とする。出席点として30点
 レポート:期中に2回の課題レポート提出 20点
 期末試験:50点満点
 以上を総合的に評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 参考文献:『スポーツは誰のものか?』杉山 茂著(慶応義塾大学出版)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 「部活動に於ける監督・コーチと選手の関係」「スポーツと暴力」、「体罰」などといった今日的なテーマについて新聞・WEBなどで情報収集を怠りないこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 日頃は冷めた日本国民が2020年東京オリンピック誘致成功には熱狂した。何故スポーツは国民を熱くするのか?国は何故「スポーツ」の育成・強化に乗り出すのか? スポーツの持つ「価値」「影響力」「根源的な意義」について今一度皆で熟考して見たい。
 また、今年の2月に開催されたソチ冬季オリンピックに於ける日本の各メディアの報道のスタンスに付いても個人個人の視点を持つこと。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス、授業の進め方、評価方法、留意点
【第2回】
 現代社会の考察
【第3回】
 日本人のスポーツ行動
【第4回】
 スポーツと自然環境
【第5回】
 日本人のスポーツ観
【第6回】
 スポーツと体育
【第7回】
 教育現場とスポーツ
【第8回】
 企業とスポーツ
【第9回】
 地域社会とスポーツ
【第10回】
 スポーツと産業
【第11回】
 スポーツとメディア
【第12回】
 障害者のスポーツ
【第13回】
 スポーツ実務者よりの講演
【第14回】
 前期の纏め
【第15回】
 纏めと前期末テスト