Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
自然環境論A 渡辺 浩平
選択必修  2単位
【観光経営】 14-1-1350-0586-23A

1. 授業の内容(Course Description)

 現在起こっている様々な地球規模での環境問題に関して、自然科学的なメカニズム、その歴史と現状、またそれへの社会的対応を解説する。トピックとしては大気の環境問題(大気汚染、酸性雨、オゾン層の破壊、地球気候変動)を取り上げる。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 酸性雨、オゾン層破壊、気候変動の自然科学的メカニズムの基礎的理解。地球環境問題政策の課題の基礎的理解。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 小テストを2回程度おこない、その結果をもとに評価します。出席などクラス参加も加味することがあります。なお日程は講義の進み具合によって、下記の授業計画通りにならないことがあります。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 IPCC(2007)『4th Assessment Report』(『第四次評価報告書』)
  http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th_rep.html(日本語訳)
 Miranda A. Schreurs(2002)『Environmental Politics in Japan, Germany, and the United States』 Cambridge University Press(『地球環境問題の比較政治学』岩波書店)
 『3R・低炭素社会検定公式テキスト』ミネルヴァ書房
 環境問題に関しては他にも多くの本が出版されているので、参考にしてください。
 講義中にも適宜紹介します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 講義内容の理解がおぼつかない場合、参考文献や関連するウェブサイトなどを参照して理解につとめること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 外部講師によるゲスト講義(1コマ)が入る可能性があります。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 局地的な大気汚染の歴史:足尾銅山事件、ロンドンスモッグ等
【第3回】
 局地的な大気汚染への対応:四日市喘息、大気汚染防止法
【第4回】
 酸性雨:pHについて、酸性雨のメカニズム
【第5回】
 酸性雨に対する欧、米、日本の対応
【第6回】
 オゾン層破壊:フロン・代替フロンの種類、オゾン破壊係数、温暖化係数
【第7回】
 オゾン層破壊問題への対応
【第8回】
 中間小テスト
【第9回】
 テストの解説、前半のまとめ
【第10回】
 気候変動メカニズム1:温室効果とは。ガイア仮説。炭素のサイクル
【第11回】
 気候変動メカニズム2:IPCC第4次評価報告書第1WG編の紹介[気温上昇予測、降水量、海面上昇]
【第12回】
 気候変動交渉:国際的な取組みの歴史。気候変動枠組条約、京都議定書。ドイツ、日本、アメリカの対応
【第13回】
 気候変動最新状況:京都議定書その後
【第14回】
 まとめと期末小テスト
【第15回】
 テスト解説、質疑応答