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授業の内容(Course Description) |
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この講義では、年度前半の金融工学 Iと合わせて、1年間で金融工学の基本を解説することを目指します。 金融工学II では、金融工学 Iで仮定した将来が確実に分かるという前提を取り除いて、将来が不確実にしか分からない状況を扱います。つまり将来がはっきりとはわからないので、リスクがある状況を扱います。 まず、リスクに対処するために市場で開発され取引されている金融商品(デリバティブといわれるもの)の内容と使い方を説明します。 次にそもそもリスクをどうして図るかという問題を扱います。またリスクを小さくする方法を説明します。 金融工学II では、市場で取引されるデリバティブの内容と使い方のところまでは式を使わないで講義しますがリスクの測り方から後のところでは式を使わない説明はできません。その点は十分注意してください。 金融工学 Iと同じで、体系的に物事を理解することが苦手な人、簡単ではあっても数式を使うのが苦手な人には向いていません。 なお、受講者の理解度に合わせて進む必要から、以下のシラバス全部をこなせないこともあり得ます。 また、前期の金融工学Iの進み具合との関連で、シラバスの順序を一部変更することもあり得ます。 前期の金融工学Iと合わせての講義だと思ってください。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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・リスクとな何かを理解する。 ・先物、スワップ、オプションなどのデリバティブと呼ばれる金融品の内容と使い方を理解する。 ・リスクの測り方を理解する。 ・リスクを小さくする方法を理解する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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講義ごとに出席点を与えます。出席点の配分は100点中30点とします。 15回の講義の中間点と最後に2回小テストを行います。成績は、この2回の小テストと出席点で評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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絶対に買わなければならないものではありません。 『現代ファイナンス論』(第2版)ツヴイ・ボディ、ロバート・C・マートン著 大前恵一朗訳 ピアソン・エデュケーション
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義の内容を順番に正確に理解するよう復習してください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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体系的に物事を理解することが苦手な人、簡単ではあっても数式を使うのが苦手な人には向いていません。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 リスクがある状況とは何か 【第2回】 リスクに対処する金融商品 【第3回】 先物・先渡しの使い方 【第4回】 スワップの使い方 【第5回】 オプションの使い方 【第6回】・【第7回】 復習 【第8回】 小テスト 【第9回】 リスクを測る 【第10回】・【第11回】 平均値と分散 【第12回】・【第13回】 リスクを小さくする方法 【第14回】 復習 【第15回】 まとめと小テスト
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